2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11410049
|
Research Institution | TAKASAKI CITY UNIVERSITY OF ECONOMICS |
Principal Investigator |
大宮 登 高崎経済大学, 地域政策学部, 教授 (80113281)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大宮 智江 高崎商科大学, 短期大学部・現代ビジネス科, 助教授 (10258874)
細井 雅生 高崎経済大学, 地域政策学部, 助教授 (40238746)
|
Keywords | 職域拡大 / 職業適性意識 / 男女共同参画社会 / 性別役割分業 / 地域特性 / 雇用機会均等 / 男らしさ・女らしさ / ジェンダー |
Research Abstract |
高崎市、山形市、熊本市で実施した職域拡大に関する市民アンケートの結果を総合的に分析し、報告論文としてまとめた。職業適性意識は、根強く存在し、その意識が男性向き、女性向きの仕事観を生み出し、ひいては男らしさや女らしさを固定化する力となっていることが各地のアンケート調査で明らかになった。こうした職業に関する性的な適正意識は、文化や風土、県民性などに影響されるのではないかという仮説は、むしろ否定された結果となった。地域特性、地域格差は、どの地域でも大きなものではなく、むしろどの地域でも同じ傾向にあるといえる結果となった。 こうした意識調査は、類例がない調査といえ、基礎集計のほかに、性別、年代別のクロス集計を丹念に行い、実態を明らかにした。また、職域拡大に関する調査項目も、同時にもうけているので、この調査を基礎に、今後の職域拡大の方向性を分析した。従来の男性向き(女性向き)といわれる職場に、女性(男性)が進出している様子が現れてはいるものの、急速に進んでいるわけではない。 男女共同参画社会実現に向けて、職域拡大をどのように推し進めていくのか、根強い職業適性意識をどのように転換していくのか、その政策に関するひとつの基礎資料は出せたのではないか。今後、この研究を基盤として、さらに、分析をまとめ上げたい。
|