2000 Fiscal Year Annual Research Report
各学校におけるカリキュラム開発の促進条件に関する総合的研究
Project/Area Number |
11410070
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Research Institution | Joetsu University of Education |
Principal Investigator |
新井 郁男 上越教育大学, 学校教育学部, 教授 (30000061)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若井 彌一 上越教育大学, 学校教育学部, 教授 (60004123)
高田 喜久司 上越教育大学, 学校教育学部, 教授 (70115351)
山口 満 筑波大学, 教育学系, 教授 (20006571)
矢澤 雅 名古屋学院大学, 外国語学部, 助教授 (70239739)
西 穰司 上越教育大学, 学校教育学部, 教授 (70120095)
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Keywords | カリキュラム開発 / カリキュラム評価 / 人的条件 / 物的条件 / 校内運営条件 / 専門的指導助言条件 / 学校特性条件 |
Research Abstract |
2年計画の2年目に当たる本(平成12)年度は、7月下旬まで下記の2グループに分かれて研究を推進し、8月上旬に全体会議を開催して本研究全般の調整を図った。その後、各グループごとに研究作業を継続し、最終的に次の成果を得ることができた。 1.理論的研究グループ(基礎研究班と比較研究班の2班で構成) 前年度に作成した「各学校におけるカリキュラム開発進展段階モデル(第1次案)」をいっそう精緻にしたモデルを仕上げた。その重要な特徴として、各学校のカリキュラム開発の基本理念・目標の浸透・共有を可能にする校内運営条件を組み込んだことをあげることができる。さらに、諸外国(米・英・独・仏の4か国)との比較研究を通して、わが国の場合生徒の学習状況の具体的事実に基づくきめの細かいカリキュラム評価の着実な実施の必要性を明確に確認した。 2.先進的事例校調査グループ 前年度実施した予備調査の成果を基礎にして、本年度は本調査として小学校4校・中学校3校・高等学校3校(計10校)の先進的事例対象校の詳細な事例調査を実施し、その結果次の重要な知見を得ることができた。 (1)比較的長期にわたり、しかも独自性の高いカリキュラム開発を推進している学校においては、日常の授業の展開状況や生徒(集団)の学習状況の具体的事実と深く関連づけられた開発の継続的な営みが認められた。 (2)「総合的な学習の時間」のカリキュラム開発に特徴的に認められる点として、その学校の以前までの研究歴や地域社会条件に十分適合した学習課題の設定と、学習形態・方法における積極的な創意工夫の採用という二つの条件が、とりわけ重要な促進条件であることが明らかになった。
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