1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11410103
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
近藤 和彦 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (90011387)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本村 凌二 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (40147880)
木村 靖二 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (20011306)
樺山 紘一 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (30027544)
勝田 俊輔 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助手 (00313180)
澤田 典子 静岡大学, 人文学部, 助教授 (50311650)
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Keywords | 古典古代 / 人文主義 / 近代 / 主権国家 / 啓蒙 / 公共善 / 市民社会 / 民衆文化 |
Research Abstract |
従来からヨーロッパ史家のいわば試金石のような意味をもってきたルネサンス像を大きなパースペクティヴで再検討するにあたって、本研究は狭義のルネサンス史家だけでなく、地中海古代から20世紀ドイツまでの専門研究者を組織している。本年度の実績としては、第1に、長大な研究蓄積を整理し把握するために、古代から現代までのヨーロッパ文化史・社会史をめぐる研究書・専門誌・史料集・レファレンス・CDromなどの購入を継続中である。第2に、これらおよびインタネットを通じてえられる学術情報を整理し、登録するために、謝金を支弁しつつ、データベース化している。同時に、当方からの情報発信のために代表者のホームページを開設した。http://www.1.u-tokyo.ac.jp/〜kondo/である。第3に、代表者および各分担者は、国内出張および、イギリス・ドイツ・イタリアなどヨーロッパ諸地域への海外出張により、現地調査とともに、当該分野の研究者と最新情報の交換を行った。学術的な問い合わせと交換などのために通信費や複写費を充当した。また第4に、研究会を開催して新たな知見を報告するばかりでなく、A.P.ジェンキンズ氏をはじめとして、専門研究者を招待してセミナーなどで教示を受けている。 代表者および分担者は、すでにそれぞれ中間的な研究発表を行っているが、それは第11項に列挙する。
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[Publications] 近藤和彦: "近世ヨーロッパ-主権国家と啓蒙"岩波講座 世界歴史. 16. 3-80 (1999)
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[Publications] 樺山紘一: "普遍と個別-現代文化へむけて"岩波講座 世界歴史. 28. 3-36 (1999)
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[Publications] 木村靖二: "公共圏の変容と転換-第一次世界大戦下のドイツを例に-"岩波講座 世界歴史. 23. 183-230 (1999)
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[Publications] 勝田俊輔(共著): "アイルランド近現史にナショナリズムと共和主義の「伝統」"歴史学研究. 726. 22-33 (1999)
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[Publications] 木村凌二: "ローマ人の愛と性"講談社. 208 (1999)
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[Publications] 澤田典子: "フィリッポス2世とギリシア世界(東大大学院博士論文)"294 (1999)