1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11420004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
中村 睦男 北海道大学, 法学部, 教授 (30000665)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大石 真 京都大学, 大学院・法学研究科, 教授 (80138148)
辻村 みよ子 東北大学, 法学部, 教授 (30158381)
高橋 和之 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (70061223)
山元 一 新潟大学, 法学部, 助教授 (10222382)
岡田 信弘 北海道大学, 法学部, 教授 (60125292)
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Keywords | フランス憲法 / 欧州統合 / EU / グローバリゼーション / 立憲主義 / 憲法改正 / 憲法院 / 外国人の人権 |
Research Abstract |
(1) 平成11年8月5日〜7日に、研究代表者の所属する北海道大学で研究会を開催した。この研究会では、共同研究の基本的視座を画定するために、(1)欧州統合問題の専門家として遠藤乾・北大法学部助教授を招き、「補完性はEUの立憲原理たりうるか」と題する講演を依頼するとともに、(2)研究会メンバーが、自己の分担テーマの課題と分析視角を提示しつつ今後の具体的作業の内容を明らかにする報告を行い、これをメンバー全員で検討した。さらに、研究の比較的進捗している光信・齋藤・藤野が、自己のテーマについての中間報告を行った。 (2) 平成12年1月22日・23日に、東京大学で研究会を開催した。この研究会では、EU法の専門家として伊藤洋一・東大法学部助教授を招き、「ヨーロッパ法の国内法規範秩序へのインパクト」と題する講演を依頼し、議論を深めた。また、清田・大津・只野・岡田が中間報告を行った。 (3) 大藤・山元・大津・岡田を逐次フランスに派遣し、日本で入手困難な資料を収集するとともに、フランスの研究者、議会・行政実務関係者に対するインタビューを行った。 (4) 本研究と先行研究業績との連繋を確保するため、資料整理とデータベース化を大学院生に依頼して、戦後我が国におけるフランス憲法関係の公表業績のリストを作成した。 (5) 研究代表者の所属する北海道大学法学部内にネットワークサーバー・コンピューターシステムを設置して研究会のホームページ(http://france.juris.hokudai.ac.jp/)を開設し、内外のインターネット・サイトにリンクして情報収集の便をはかるとともに、上述(4)のリストを「戦後邦語フランス憲法関係文献総目録」として掲載し、広く一般に公開することとした。さらに、全国各地にいる研究者間での日常的な連絡・意見交換のために、研究会メーリングリストの運用を開始した。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 大石 真: "フランス宗教政策の多面性"東洋学術研究. 38巻2号. 137-154 (1999)
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[Publications] 山元 一: "一にして不可分の共和国の揺らぎ-その憲法学的考察"日仏法学. 22号. 1-66 (2000)
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[Publications] 糖塚康江: "フランス社会と平等原則"日仏法学. 22号. 67-105 (2000)
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[Publications] 光信一宏: "フランス一七九三年憲法と外国人の選挙権(二)"愛媛法学会雑誌. 26巻1号. 51-69 (1999)
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[Publications] 岡田信弘: "「代表・民主制」の基底にあるアポリア"法学教室. 224号. 72-78 (1999)
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[Publications] 斉藤正彰: "国法体系における憲法と条約-EC法とドイツ基本法の関係を手がかりとして-(1)"北大法学論集. 50巻4号. 1-43 (1999)
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[Publications] L.ファヴォルー/山元 一 (訳): "憲法裁判所"敬文堂. (1999)