2000 Fiscal Year Annual Research Report
アメリカ独立革命にいたる英米の政教分離に関する研究
Project/Area Number |
11420017
|
Research Institution | International Christian University |
Principal Investigator |
大西 直樹 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (80152198)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩井 淳 静岡大学, 人文学部, 教授 (70201944)
小倉 いずみ 大東文化大学, 法学部, 教授 (00185563)
斎藤 眞 国際基督教大学, 平和研究所, 無給顧問
山岡 龍一 放送大学, 教養学部, 助教授 (80306406)
森本 あんり 国際基督教大学, 教養学部, 準教授 (10317349)
|
Keywords | ジョン・ロック、 / アメリカ憲法、 / 教会の民主制、 / 千年王国論、 / 大覚醒 / マサチューセッツ湾植民地 / トクヴィル、 / 女性と宗教 |
Research Abstract |
本年度は6月に分担研究者の久保田泰夫教授が死去されたため、研究計画に多少の変化があり、ロジャー・ウィリアムズの政教分離に関する専門家はいなくなった。しかし小檜山ルイ氏と原千砂子氏が追加されたため、女性と宗教の関係やフランス人のトクヴィルのみたアメリカの宗教という新しい分野が加わり、研究組織としては多様性が広がった。 本年度は研究の2年目で研究の充実期であり、来年度に向けて具体的な主題の絞り込みを行なった。10月に全員による会議を開催し、それぞれの主題の進捗状況を発表した。それらは、大西直樹「マサチューセッツ湾岸植民地における信教の自由の成立」、斎藤眞「初期アメリカ史における政教関係の制度的考察」、小倉いずみ「フッカーとコットンにみる会衆主義の民主制」、岩井淳「ピューリタン千年王国論と政教分離」、原千砂子「トクヴィルとアメリカの宗教」である。また分担研究者は初期アメリカ学会例会で研究発表を行ない、小倉いずみ「ウィンスロップとウィールライト-宿命の対決」、山岡龍一「政教分離を考えるにあたって-寛容論と政教分離論の違い」を検討した。 海外出張は大西が6月にアメリカ合衆国のデトロイトで開かれたアメリカ学会の年次大会に出席した。来年度の名古屋で開催される日本のアメリカ学会への招聘講師と打合わせ、同時に研究に関する意見交換を行なった。 年度末の3月には再び全員による会議が予定されている。最終の来年度に報告書を作成するため、研究者間の政教分離の定義を統一し、具体的な論文の内容や歴史上の人物などを互いに報告することになっている。
|
Research Products
(8 results)
-
[Publications] 大西直樹: "アメリカとの遭遇-植民地総督の記録"週間朝日百科世界の文学31-ヴァイキングの文学. 12-15 (2000)
-
[Publications] 斎藤眞: "日本におけるアメリカ研究-その歴史と今後の課題"立教アメリカン・スタディーズ. 第22号. 7-32 (2000)
-
[Publications] 小倉いずみ: "ウィンスロップとウィールライト-宿命の対決"初期アメリカ学会ニューズレター. 第25号. 1-3 (2000)
-
[Publications] 斎藤眞: "戦前日本のアメリカ研究-素描"日本学士院紀要. 第55巻. 71-103 (2000)
-
[Publications] 小檜山ルイ: "書評「松山関連宣教師文書第一集」"キリスト教史学. 第54集. 112-114 (2000)
-
[Publications] 森本あんり: "書評「稲垣良典著『神学的言語の研究』」"日本の神学. 第39号. 151-158 (2000)
-
[Publications] 小倉いずみ: "ジョン・コットンとアメリカのピューリタニズム思想に関する研究"科学研究費補助金研究成果最終報告書. 230 (2001)
-
[Publications] 岩井淳: "イギリス史の新潮流-修正主義の近世史"彩流社. 247 (2000)