1999 Fiscal Year Annual Research Report
発展途上国における基礎教育普及の質的課題と国際援助のあり方に関する研究
Project/Area Number |
11430008
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
長尾 眞文 広島大学, 教育開発国際協力研究センター, 教授 (10304461)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤村 信英 広島大学, 教育開発国際協力研究センター, 助教授 (30294599)
黒田 則博 広島大学, 教育開発国際協力研究センター, 教授 (80274140)
二宮 昭 広島大学, 教育学部, 教授 (70000031)
隅田 学 宮崎大学, 教育文化学部, 講師 (50315347)
黒田 一雄 広島大学, 教育開発国際協力研究センター, 講師 (70294600)
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Keywords | 教育の質 / 理数科教育 / NGOの役割 / 国際教育援助 |
Research Abstract |
3年計画の初年度に当たる平成11年度は、導入研究として、発展途上国(特に東・東南アジア諸国)の基礎教育普及に関する既存文献の整理と予備的統計作業による普及プロセスの質的側面の評価枠組み構築を行った。実施した研究活動を列挙すると下記の通りである。 1.東・東南アジア諸国の基礎教育普及経験の研究 (1)国際機関(世銀、UNESCO,UNICEF)等による研究資料・文献サーヴェイ (2)事例研究:フィリピン、タイ、ミャンマー (3)基礎教育における理数科教育の役割に関する文献サーヴェイ 基礎教育普及におけるNGOの役割の検討 2.南アジア・アフリカ地域における基礎教育普及の現状把握 (1)南アジアおよびアフリカの現地研究機関との連携関係のの確立 (2)予備的統計作業の実施 3.基礎教育普及プロセスの質的側面と国際援助の係わりに関する評価枠組みの構築 (1)教育の質の分析枠組み (2)国際教育援助の評価に関する課題の整理 4.第一次中間報告書作成 導入研究で得られた具体的成果としては、下記の諸点が挙げられる。 1.基礎教育の普及プロセスの理解に、教育へのアクセス、教育の質、教育の根底を為す価値体系の3要素からなる分析枠組を構築できた。 2.基礎教育普及の過程において理数科教育の占める位置について基本的な理解が得られた。 3.基礎教育の普及プロセスにおいてNGOが果たす役割について理解が得られた。
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Research Products
(2 results)