1999 Fiscal Year Annual Research Report
財務諸表監査における監査の保証水準に関する実証的研究
Project/Area Number |
11430029
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
瀧田 輝巳 同志社大学, 商学部, 教授 (90131276)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内藤 文雄 神戸大学, 大学院・経営学研究科, 教授 (80188862)
伊豫田 隆俊 甲南大学, 経営学部, 教授 (60184834)
百合野 正博 同志社大学, 商学部, 助教授 (20104606)
石原 俊彦 関西学院大学, 産業研究所, 助教授 (20223018)
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Keywords | 監査目的 / 監査主体 / 監査客体 / 監査対象 / 監査行為の適用基準 / 監査手続 / 監査報告 / 監査機能 |
Research Abstract |
近年の監査論において、開示されるべき情報の多様化に伴い、監査人の業務範囲は拡大し、その際、たとえば、監査はどこまでその監査対象とするのか、あるいは、監査の目的とは何か、監査人の独立性は維持されられるのか、といったことが個別に検討されてきたが、その体系的な研究がこれまでなされていなかった。さらに、国際会計士連盟から、情報利用者の意志決定に有用な業務を提供する保証業務のフレームワークが公表されていることから、その財務諸表監査のフレームワークについても明確にしておく必要がある。 このような理由から、本年度は、これまでの理論的かつ重要な成果をまず手始めに整理し、それとの関連で財務諸表監査のフレームワークを構築するための基礎研究を行った。途中までの報告として、監査の定義、監査目的、監査主体、監査客体、監査対象、監査行為の適用基準、監査手続、監査報告、監査機能についての研究成果を、日本監査研究学会第22回全国大会の課題別研究部会の最終報告「財務諸表監査のフレームワーク」(平成11年11月14日、於:明治大学)で報告している。 本年度は、以上のように、日本監査研究学会課題別研究部会と本研究会を併行して実施し、当初の研究計画とは少し進行が遅れることとなったが、次年度は、監査の保障水準についての研究を進めていく予定である。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 瀧田輝巳: "まかり通る粉飾決算"税経通信. 54・15. 109-117 (1999)
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[Publications] 伊豫田隆俊: "フランスにおける資金会計情報と見積会計情報に関する一考察"甲南経営研究. 40・3/4. 1-20 (1999)
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[Publications] 内藤文雄: "会計監査の対象"国民経済雑誌. 181・2. 31-44 (2000)
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[Publications] 内藤文雄: "連結財務諸表監査の主要論点と監査による保証の意味"現代監査. 10. (2000)
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[Publications] 石原俊彦: "コストとアウトプット重視の執行評価"地方行政. 2000年1月6日. 2-7 (2000)
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[Publications] 石原俊彦: "職員の意識改革と市民主役の情報開示めざす"地方行政. 2000年1月17日. 20-24 (2000)
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[Publications] 百合野正博: "日本の会計士監査"森山書店. 210 (1999)