1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11450057
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
荒井 栄司 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90135814)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若松 栄史 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (60273603)
白瀬 敬一 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (80171049)
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Keywords | CAD / 機能表現 / 非幾何情報 |
Research Abstract |
平成11年度は、設計者の情報伝達の効率化を目指し、製品の機能と幾何形状の統合的な表現方法の開発を行った。 この統合表現の開発にあたり、まず機能の表現方法に対する考察を行った。その結果、機能の表現に挙動を用いるのが適していると判断し、挙動を用いた機能の表現方法を統合表現における機能表現の基礎とした。次に、挙動を用いて機能を表現する場合に生じる機構間のつながりを表現できない問題を解決するために、機構が振る舞うきっかけをイベント情報として情報化し、設計に必要な情報の一つに加えることを提案した。そしてきっかけに応じ、挙動を選択的に生じる機構の働きを示すために、応答関係表現を提案した。 製品の機能と幾何形状の統合的な表現方法を、機能情報・挙動情報・イベント情報・機構における応答関係に関わる情報・機構の詳細化過程を示す情報・幾何形状情報を組み合わせることにより構築した。この統合表現を用いることにより、機能と導出した機構との関係が明確となり、設計案を第三者に容易に理解できるような記述を行うことが可能となった。 また、開発した統合的な表現方法を容易に扱うための、情報表示機能とユーザ・インタフェースを持つシステムを計算機上に構築した。そして、このシステムでいくつかの情報参照手順を示し、設計者にとって必要となる情報を的確に得ることを確認した。
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