2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11450057
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
荒井 栄司 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90135814)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若松 栄史 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (60273603)
白瀬 敬一 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (80171049)
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Keywords | 自律分散型生産システム / 分散シミュレーション / HLA / 協調 |
Research Abstract |
平成12年度は、以下のことを行なった。 まず、各々に知能化された、アーキテクチャの異なる生産セルのコントローラやCAD/CAMシステム等を相互に接続できる開放型の生産ネットワークを構築した。このフレームワークには、米国防省が軍事目的で開発したシミュレーションの再利用と相互運用を実現する情報伝達アーキテクチャであるHLA(High Level Architecture)を用いた。このHLAは標準化されており、これにより、各生産モジュール間の複雑な時間管理を実現できるだけでなく、最小限の変更でシステム全体へのモジュールの追加が可能となる。 次に、生産ネットワークに接続した生産セル間で、設備情報を伝達するとともに、生産要求等を考慮してセル割当や作業依頼も含む協調作業を実現するために、ネットワーク管理と分散データベース・システムを統合化したアクティブ・データベース・システムを構築した。これにより、集中型のネットワークを用いながら協調動作に適した分散環境を実現した。このシステムでは、セルの故障や生産計画の変更といった変動に対して、動的に負荷分散を行なって生産を継続するために、工程設計・作業設計については各々の知能化セルが行い、その結果を元に集中管理モジュールが再スケジューリングを行なう。これにより、システム全体が停止することなく生産変動に柔軟に対応できることをシミュレーションにより確認した。
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