2001 Fiscal Year Annual Research Report
廃棄発泡スチロールの軽量地盤材としての再資源化に関する研究
Project/Area Number |
11450184
|
Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
棚橋 由彦 長崎大学, 工学部, 教授 (80039685)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉山 和一 長崎大学, 環境科学部, 助教授 (80253631)
石崎 勝義 長崎大学, 環境科学部, 教授 (30301360)
蒋 宇静 長崎大学, 工学部, 助教授 (50253498)
安原 一哉 茨城大学, 工学部, 教授 (20069826)
平岡 教子 長崎大学, 環境科学部, 助教授 (40133178)
|
Keywords | 廃棄発砲スチロール / 軽量地盤材料 / 再資源化 / 積層地盤モデル / 安定解析 / 模型実験 / 積層地盤載荷装置 |
Research Abstract |
生活廃棄物の代表格である廃棄発泡スチロールは、梱包緩衝剤、生鮮食糧輸送、弁当箱等々、生活のあらゆる場面で目にする最も一般的な廃棄物である。しかしながら、廃棄発泡スチロールを焼却処分する場合には、多くの資源・エネルギーが必要になるばかりか、周辺に有害物質を発生させる可能性も高い。また、現在廃棄物処分場の確保が大きな問題となっており、処分場に埋め立てる量にも限界がある。こうした廃棄物としての発泡スチロールを、新たな製品としてリサイクルして再利用する技術の開発が急務となっているが、多くの場合多大な資源・エネルギーが必要になり、社会全体からみればむしろマイナス要素になることも多い。 本研究は廃棄発泡スチロールを砕片状に破砕し、砕片状の発泡スチロールと土砂をサンドイッチ状に撒き出し、転圧することにより、軽量盛土を構築する方法の開発を行うものであるが、今年度では主に、建設発生土とペレットを互層積層および混合した場合の三軸圧縮試験と擁壁模型実験を行い、擁壁裏込め材としての再利用可能性の評価を試みた。その結果、ペレット層にある程度の応力を加えることでペレットにインターロッキングが生じ、自立性が増大することが分かり、また、同体積の建設発生土とペレットを積層させる場合よりも混合させる場合が自立性に欠けることから、土圧の軽減が見られたことや施工時に混合させる手間を考えると積層させて利用するのが有効であることが明らかになった。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] 棚橋 由彦: "補強材を併用したサンドイッチ盛土工法の模型実験"土木構造・材料論文集. 第17号. 89-97 (2001)
-
[Publications] 棚橋 由彦: "補強材を併用したサンドイッチ盛土工法の模型実験と変形解析"土木学会第56回年次学術講演会講演概要集. IIIB248-IIIB249 (2001)
-
[Publications] 棚橋 由彦: "建設発生土と廃棄EPSの擁壁裏込め材としての再資源化に関する研究"平成12年度土木学会西部支部年次学術講演概要集. A424-A425 (2001)
-
[Publications] 棚橋 由彦: "減容廃棄発泡スチロールと低品質建設発生土の積層擁壁裏込材としての再利用について"平成12年度土木学会西部支部年次学術講演概要集. A426-A427 (2001)
-
[Publications] Tanabashi, Y.: "Model Experiment and deformation analysis of Sandwich earth fill reinforced with geosynthetics"Proc. of Int. Symp. on Earth Reinforcement(IS Kyushu 2001). 247-252 (2001)
-
[Publications] 棚橋 由彦: "廃棄EPSと建設発生土と混合・積層材としての再利用に関する比較検討"平成13年度土木学会西部支部年次学術講演概要集. III (2002)