2001 Fiscal Year Annual Research Report
都市生活空間の快適性向上のための気候環境調整手法に関する研究
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11450217
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Research Institution | Kyushu Institute of Design |
Principal Investigator |
石井 昭夫 九州芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (40087276)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 基之 九州芸術工科大学, 芸術工学部, 助手 (30295000)
堤 純一郎 琉球大学, 工学部, 助教授 (60192647)
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Keywords | 都市 / 熱環境 / 着衣 / 温熱感覚 / アンケート調査 / 建物モデル / 気流分布 / 風洞実験 |
Research Abstract |
1.人間側からのアプローチ 昨年に引き続き、沖縄における屋外歩行者を対象とした、着衣と温熱感覚に関するアンケート調査を行った。実施時期は2・5・7・9・l1月。昨年の調査とあわせた有効回答者数は、男性252人・女性242人の計494人である。温冷感申告値についてはSET^*と良く対応していたが、着衣量については、SET^*よりも気温との相関が高い結果となった。昨年度までに福岡における調査結果を用いて作成した着衣量推定式を、沖縄での調査結果にあてはめてみたところ、女性についてはよく対応したが、男性については推定値の方が実測値よりもやや大きな値となる傾向がみられた。また、沖縄での調査結果を用いた着衣量推定式を新たに構築し(入力変数は福岡の場合と同様、平均気温と年齢)、福岡での調査結果から求めた推定式との比較検討を行った。 2.環境側からのアプローチ 昨年度までに提案した、市街地の建物を単純な直方体にモデル化しメッシュデータとする手法の妥当性について、気流分布の面から検討を行った。単純な直方体にモデル化した建物による市街地の模型と、実際の建物の形態を使った模型とを用いて風洞実験を行い、気流の状態を比較検討した。スクリーンを用いた乱流境界層と、スクリーンなしの風洞気流そのままとの、2種類のアプローチフローによる実験を行ったところ、乱流境界層の場合には2種類の模型(実際の建物形態を用いたものと単純にモデル化したもの)による気流速度プロフィールが比較的良く一致していた。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 仲松亮ほか: "那覇市における気温分布の実測調査"日本建築学会大会学術講演梗概集. D-1. 721-722 (2001)
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[Publications] 安井文男ほか: "着衣量と温熱感覚に関するアンケート調査"日本建築学会大会学術講演梗概集. D-2. 385-386 (2001)
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[Publications] 大井元ほか: "屋外における着衣量の推定に関する研究"第25回人間-生活環境系シンポジウム研究報告集. 203-206 (2001)
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[Publications] 安井文男ほか: "屋外における着衣量と温熱感覚に関する調査研究"日本建築学会九州支部研究報告. 第41号・2. 197-200 (2002)
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[Publications] 堤純一郎ほか: "単純建物モデルを用いた街区の気流分布に関する風洞模型実験"日本建築学会九州支部研究報告. 第41号・2. 345-348 (2002)