2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11450220
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
服部 岑生 千葉大学, 自然科学研究科, 教授 (40009527)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岸本 達也 千葉大学, 工学部, 助手 (30302532)
橘 弘志 千葉大学, 工学部, 助手 (70277797)
中山 茂樹 千葉大学, 工学部, 助教授 (80134352)
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Keywords | ライフエリア / 高齢社会 / 地域環境 / 生活基盤 / 地域マネジメント / 公共施設 / ケアシステム |
Research Abstract |
現在わが国の高齢化は急速に進んでいるが、多くの高齢者が直面する多くの問題は国レベルでは対応が難しく、地域・まちレベルで対応すべき重要な課題である。本研究では日常生活の足下である地域・まちレベルの問題に焦点を当て、高齢者の徒歩圏程度の範囲を生活の基盤として「ライフエリア(生活圏)」という概念で捉え、これからの高齢社会にとってあるべきライフエリア環境のあり方を明らかにすることを目指す。本年度の研究実績を以下に示す。 (1)ライフエリアの概念を明確化を目標として、1.生活基盤としての地域のあり方、2.地域におけるケアシステム、3.地域を支える公共のあり方、という側面からのディスカッション。 (2)日本とは異なる地域マネジメントシステムや地域環境のあり方、居住者と環境との関わり方を捉え、比較することを目的に、イギリス・シェフィールド市、およびベトナム・ハノイ市において以下のような調査を行い、ライフエリアとしての地域環境を捉えることを試みた。 1.行政に対するヒアリングを行い、行政による町の将来像と行政の施策の実態を明らかにする。2.住民に対するアンケート・ヒアリングを行い、地域に生活する住人の地域における生活像を描写するとともに、地域住人の行政・地域環境に対する意見・要望・参加の意志などを把握する。3.小学校・保育園・高齢者施設・病院などを訪問調査し、地域のなかでの諸施設の利用実態とその位置づけを探る。 (3)以上のライフエリア総論と平行し、以下のような各論について調査・分析を行い、地域と個人を結びつけるさまざまな媒介のデザインを考えることを試みている。1.保育園の地域連携に関する研究、2.地域環境形成型集合住宅の研究、3.小学校の地域解放に関する研究、4.街路景観と都市型建築に関する研究。
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Research Products
(1 results)