2001 Fiscal Year Annual Research Report
田園都市計画思想の世界史的展開に関する研究(発展途上地域(東南アジア)におけるその受容と変容)
Project/Area Number |
11450222
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
布野 修司 京都大学, 工学研究科, 助教授 (50107538)
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Keywords | 田園都市 / ガーデン・シティ / パインランズ / ミッチャム / ガーデン / 田園郊外 / A.トンプソン / C.C.リード |
Research Abstract |
最終年度として総括を主体とした。ハワードの著作を読み直すとともにWard S.V. (Ed.) : The Garden City Past, Present and Future, E & FN Spon, Melbourne, 1992を素材に田園都市計画思想の再評価を試みた。 昨年度からの作業として、R.ホームRobert HomeのOf Planting and Planning The making of British colonial citiesを翻訳刊行することができた。(植えつけられた都市 英国植民都市の形成、ロバート・ホーム著:布野修司+安藤正雄監訳、アジア都市建築研究会訳,京都大学学術出版会,2001年7月)。具体的なまとめの作業としては、ケープタウンのパインランズについて、また、C.C.リードとコーネル・ライト・ガーデン(アデレード)について論文をまとめた。また、インドでカルカッタのガーデン・ハウスが面的に建設されたチョウリンギー地区について論文をまとめることができた。バーナムのバギオ、マニラ、リードのクアラルンプール、リチャーズのシンガポール、ポントのスラバヤ・マラン、カールステンのスマランなど、東南アジアをめぐっては、残念ながら論文をまとめるに至らなかったが、英領マラヤについて先行してある程度の情報を整理することができた。東南アジアのニュータウン計画の分析については、必ずしも十分な展開ができたとは言えない。特にターゲットとしたインドネシアが経済危機、政治危機で思うような資料が収集できなかったからである。
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[Publications] 布野修司: "チョヴリンギー地区(カルカッタ、インド)の形成とその変容 Formation and Transformation of Chowringhee District(Calcutta, India)"日本建築学会計画系論文集. 548号. 161-168 (2001)
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[Publications] 角橋彩子: "コーネル・ライト・ガーデンズ(アデレード、オーストラリア)の計画理念とその変容 田園都市計画運動の歴史的評価に関する考察"日本建築学会計画系論文集. 552号. 231-238 (2002)
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[Publications] 小島大輔: "ムンバイにおける都市居住に関する研究 インドにおける近代的都市居住システムとしてのチョール"日本建築学会 学術講演梗概集. F-1. 655-656 (2001)
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[Publications] 池尻隆史: "チェンナイにおける郊外居住地に関する研究 郊外におけるガーデンハウス居住地の形成とその変容"日本建築学会 学術講演梗概集. F-1. 657-658 (2001)
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[Publications] 安藤 功: "マドラスにおける旧インド人地区の空間構成に関する研究-その3 ジョージタウンにおける土着的住居の構成と変遷"日本建築学会 学術講演梗概集. F-1. 659-660 (2001)
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[Publications] ロバート・ホーム著, 布野修司, 安藤正雄監訳, アジア都市建築研究会訳: "植えつけられた都市 英国植民都市の形成"京都大学学術出版会. 400 (2001)