2001 Fiscal Year Annual Research Report
集住体の更新過程における住民の合意形成に果たすコンサルタントの役割に関する研究-被災地におけるマンション復興、共同建替えを対象に-
Project/Area Number |
11450227
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Research Institution | OSAKA CITY-UNIVERSITY |
Principal Investigator |
梶浦 恒男 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 教授 (30047138)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 忍 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 助教授 (50190038)
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Keywords | 共同住宅、団地 / 住民の合意形成 / リノベーション / 建替え / デンマーク / ドイツ / オランダ / 環境共生型リノベーション |
Research Abstract |
13年度は、11,12年度の成果に立ち、研究の総括を行うとともに、建替え事業を機軸としながらも、リニューアル、リノベーション(改修)まで射程に入れ、ストックハウジングにおける事業手法、職能のあり方、行政の支援のあり方を探った。具体的には以下のような4種類の調査を実施した。 (1)職能団体調査:マンション建替え、共同建替えに関わる職能団体をえらびインタビュー、資料収集調査、意見交換を行なった。 ・再開発コーディネーター協会、集合住宅維持管理機構 (2)関西の公的賃貸共同住宅のリノベーション事例について資料収集を行いその全貌を掴むとともに、一部屋増築、エレベータ設置工事を実施した団地の住民を対象にアンケート調査を実施した。 (3)行政調査:関連する施策の動向をつかみ今後の方向を探るため、自治体に対してアンケート調査を行った。 (4)ストック先進国であるデンマーク、ドイツ、オランダにおける共同住宅、団地のリノベーション、再生事業調査を行い、併せて海外の研究者との情報交流を図るなかで、研究内容の点検、考察を深めた。 これまでの成果を論文にまとめ、建築学会等に発表した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 藤田忍: "阪神大震災の共同建替え事業におけるコンサルタントの役割"日本建築学会秋季大会学術講演梗概集 建築計画. 371-372 (2001)
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[Publications] 辻壽一: "集合住宅における環境共生型リノベーションの研究-デンマークの実験プロジェクトの考察"日本建築学会近畿支部研究報告集. 49-52 (2001)
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[Publications] 梶浦恒男: "分譲マンションの建替え成立要件の考察-成功事例と不成功事例の比較-"マンション学会誌 マンション学. 11号. 119-122 (2001)
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[Publications] 藤田忍: "阪神大震災の被災分譲マンション建替え事業におけコンサルタントの役割---コンサルタントによる自己評価"日本建築学会計画系論文集. 252. 247-254 (2002)