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1999 Fiscal Year Annual Research Report

トランスジェニック鳥類作製を効率化するための染色体工学的研究

Research Project

Project/Area Number 11450313
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

飯島 信司  名古屋大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00168056)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 西島 謙一  名古屋大学, 大学院・工学研究科, 助手 (10262891)
上平 正道  名古屋大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (40202022)
Keywordsトランスジェニック / 始原生殖細胞 / ニワトリ / トランスフェクション / 遺伝子組換え / ヒト成長ホルモン / オボアルブミン
Research Abstract

トランスジェニック鳥類作製のため
1.生殖細胞への遺伝子の運搬
2.宿主染色体への効率的遺伝子の組込み
という観点から研究を行った。特に後者については染色体工学という点から基礎的解析を行った。
1.生殖細胞のもととなる始原生殖細胞に、特異的に遺伝子を運搬するためこの細胞表面特異的に存在する糖鎖を認識するレクチンを組み込んだベシクルを作製した。ベシクルは我々が以前開発したDDABに基づくもので、DNAの安定性及び核への移行性をあげるためプロタミンを加えた。さらに血中での安定性を増加させるため、リピッドベシクルにもプロタミンを組込んだ。このベシクルDNA複合体を心臓より血中に導入したところ、血中の始原生殖細胞に遺伝子が取込まれ、この始原生殖細胞が生着した精巣で遺伝子の発現が見られた。
2.目的の遺伝子であるヒト増殖ホルモン遺伝子を染色体に効率的に組込むため、レトロウイルスのベクターを用いることとし、ホルモン遺伝子と、ホルモンを卵白中にのみ分泌させるためのシグナルとして卵白に高濃度に生産されるオボアルブミンの遺伝子の制御領域を連結し、これをベクターに導入した。さらに導入効率をあげるため、ヘルパー細胞を用いてレトロウイルス粒子を作製した。現在、このウイルスをウズラ胚に感染し、トランスジェニックウズラの作製を試みている。
一方、近年昆虫の可動遺伝子のひとつmarinaerがニワトリ中でも子孫に伝わると報告された。そこでこの可動遺伝子に外来遺伝子を導入し、細胞から細胞へ伝わるか、また染色体に挿入されるかを動物及び昆虫細胞で調べたが、いずれの場合も染色体への導入は観察されなかった。

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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