1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11450345
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
植村 榮 京都大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70027069)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 修 京都大学, 大学院・工学研究科, 助手 (10026023)
大江 浩一 京都大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (90213636)
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Keywords | 酢酸パラジウム / 酸素酸化 / アルコール酸化 / アルケン酸化 / 触媒反応 |
Research Abstract |
1 アルコールの酸化 トルエン中酢酸パラジウム(II)を触媒とし,常圧酸素の存在下アルコールを反応させると,一級アルコールからは対応するアルデヒドが,二級アルコールからは対応するケトンが高収率で得られた。アルコキシパラジウム種の生成とそれからのβ-水素脱離という機構で進むものと提案された。系内に過酸化水素が生成することも明らかとなった。 2 末端アルケンの酸化 トルエン中イソプロパノールと常圧酸素の存在下,酢酸パラジウム(II)を触媒とする末端アルケンからメチルケトンのいわゆるワッカー型酸化反応が新たに見出された。系内に生成するペルヒドロキシパラジウム(II)種によるペルオキシパラジウム化反応が進行することが明かとなった。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 西村貴洋: "Palladium (II)-Catalyzed Oxidation of Alcohols to Aldehydes and Ketones"J. Org. Chem.. 64. 6750-6755 (1999)
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[Publications] 西村貴洋: "Palladinm(II)-Catalyzed Oxidative Ring Clearage of tert-Cyclobutanols"J. Am. Chem. Soc.. 121. 2645-2646 (1999)