1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11450387
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山口 一 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (20166622)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 徹 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (30282677)
林 昌奎 東京大学, 生産技術研究所付属海中工学研究センター, 助教授 (70272515)
加藤 洋治 東洋大学, 工学部, 教授 (00010695)
前田 正二 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (60219277)
小村 隆士 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (10010894)
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Keywords | 北極海 / 海氷 / 地理情報システム / GIS / 数値予報 / 極地環境 / 氷海工学 / 流氷 |
Research Abstract |
本年度は研究計画の初年度であり、北極海海氷運動の挙動解明とその予測法に関する以下の研究を行った。 1.北極海上空及び海上の気象データを収集した。データ供給元は、European Centre for Medium-Range Weather Forecastと気象庁である。 2.北極海の氷況の人工衛星観測データを入手した。これは、米国DMSP搭載のSSM/Iセンサにより観測されたもので、NSIDCから入手した。このデータは解像度25kmと大変粗いものであるが、ほぼ毎日氷密接度として数値化されたデータがインターネットを通して入手できるため、便利である。 3.海流データは適当なものが見つからなかったため、幾つかの文献を参考にして、数値データを作成した。 4.INSROP(国際北極海航路開発計画)より、INSROP GISに収められたロシア側北極海の関連データを入手した。 5.これらのデータのうち、1996年9月のものは、新規に購入したGISアプリケーションソフトArcViewに入力した。データ入力作業は、来年度も継続する。 6.ArcViewの機能を拡張して、海氷運動予測計算とのインターフェース部分を作成した。これを用いて、GISソフトと北極海の海氷変動予測計算の結合を行った。予測計算はまだ試計算の段階であるが、陸地境界の扱いや、局所的な氷の融解や生成の影響、計算パラメータの影響など、多くの特性を明らかにできた。GISの優れたインターフェースと地図データ表示機能を活用すれば、北極海海氷運動の特性解明とその数値予測の精度向上作業が、飛躍的に向上できそうである。 7.回転水槽を作成した。実際の使用は来年度になるが、これにより、特に観測データが入手困難な海流について、有益な情報が得られるものと期待される。来年度はこれに合わせて海流計算も行う予定であり、その試計算に着手した。
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[Publications] C.Rheem,and H.Yamaguchi: "Prediction of Conditions along the NSR Using Satellite Data"INSROP Working Paper,No125-1999,I.6.3,The International Northern Sea Route Programme,The Fridtjof Nansen Institute,Norway. 1-23 (1999)
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[Publications] H.Yamaguchi,Y.Suzuki,et al.: "Influence of Bow Shape on Icebreaking Resistance in High Speed Range"Proc.18th Intern.Conf.Offshore Mechanics and Arctic Engineering-OMAE99,ASME,St.John's,Canada. OMAE99-1104. 1-9 (1999)
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[Publications] T.Matsuzawa,H.Yamaguchi,et al.: "Influence of Floe Rotation and Tangential Force between Floes on Local Floe Behavior : Investigation by Discrete Element Model Computations"Proc.18th Intern.Conf.Offshore Mechanics and Arctic Engineering-OMAE99,ASME,St.John's,Canada. OMAE99-1100. 1-7 (1999)