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2000 Fiscal Year Annual Research Report

硫化物鉱床における金の存在状態とプロセス・ミネラロジー

Research Project

Project/Area Number 11450391
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

米田 哲朗  北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00002056)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 広吉 直樹  北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (50250486)
平島 剛  北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00175556)
恒川 昌美  北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (40002026)
Keywords斑岩銅鉱床 / 硫化物鉱石 / 金の存在状態 / 金回収 / 微量化学分析 / ICP
Research Abstract

斑岩銅鉱床や塊状硫化物鉱床などの大規模硫化物鉱床では,低品位ではあるが金が普遍的に産出するため,金資源の有効回収が重要な鉱業的課題である。本研究では,金の存在状態に対応した有効な分離回収方法を構築するために,大規模斑岩銅鉱床であるイランのサーチェスメ鉱床の硫化物鉱石を対象として,鉱石中の金の賦存特性と分離選別プロセスにおける挙動を明らかにするとともに,有効な金回収法を検討する。
本年度は,サーチェスメ鉱山の選鉱工場における金の選別挙動についてプロセス鉱物的特性評価を行うとともに,金回収法について検討が行われ,以下にしめす研究結果が得られた。
(1)サーチェスメ鉱山の選鉱工場における長期にわたり採取した元鉱,精鉱,尾鉱試料中の金の挙動について,(1)元鉱の平均金品位は0.1ppm以下であり,浮選における金の挙動は必ずしも銅のそれとは対応しないこと,(2)平均して金の約44%が銅・モリブデン精鉱中に回収され,残りは尾鉱に含まれていること,(3)元鉱および精鉱中の銅と金は,鉄,モリブデン,銀,砒素,亜鉛,鉛などと正の相関を有すること,が明らかにされた。
(2)鉱石中の金の存在状態として,visible, invisible, encapsulatedの三形態に区分されることを明らかにした。そして,ニ種類のdiagnostic leachingを行うことによりそれら三形態の金の定量が可能であることを示し,その方法を確立した。また,尾鉱中には約80%の金がvisibleな形態で含まれており,その多くは黄鉄鉱に含まれていることを見出した。
(3)サーチェスメ鉱山の選鉱工場における主要元素の選別挙動の検討結果より,銅と金の回収率を向上させるためには処理工程中の分級プロセスの改良と尾鉱の再処理が不可欠であることが示された。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 米田哲朗: "資源の開発・利用における鉱物学的手法の応用"資源と環境(資源・素材2000秋田). C1. 1-4 (2000)

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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