1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11460020
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
田中 利治 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教授 (30227152)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川北 一人 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教授 (90186065)
宮田 正 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (20023476)
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Keywords | 寄生蜂 / ポリドナウイルス / RNaseT2 / クロロフルアズロン / 輸精管 / 精巣 |
Research Abstract |
研究の出発が遅かったためあまり成果が上がっていないが、寄生蜂が産卵時に寄主体内に注入するポリドナウイルスゲノムのうち精巣内で発現している遺伝子の一部のシークエンスを終了した。それによると、RNaseT2の活性基が二つ存在していた。しかし、その遺伝子の全貌とどの様にして精巣の細胞周期に影響を与えているのかまだ明らかになっていない。そこでポリドナウイルスゲノムが、制限酵素で断片化せずに電気泳動した場合8つのセグメントに分かれていることを利用して、現在この関連遺伝子を含んでいると思われるセグメントの全シークエンスを試みている。これが明らかになれば、どの様に精巣の減数分裂周期を止めているかを明らかにするための手がかりが得られさらに先に進めるものと期待している。一方、クロロフルアズロンの低薬量処理によって受精卵が減少する原因は、精巣の発達抑制によるよりも、輸精管に精子が移動していないことが原因であることが分かってきた。つまり精巣の発達抑制は、低薬量処理で羽化してきた雄成虫の精巣をパラフィン切片で検討してみたがcontrolとの差があまりなかった。しかし処理雄では輸精管の方に精子の移動が起こっていないことがわかってきた。なぜ移動が起こらないかを輸精管の管壁などの違いに着目して現在検討中である。
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