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2000 Fiscal Year Annual Research Report

ペプチド鎖伸長因子EF-1の超多機能性

Research Project

Project/Area Number 11460033
Research InstitutionIwate University

Principal Investigator

江尻 愼一郎  岩手大学, 農学部, 教授 (90005629)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 木藤 新一郎  岩手大学, 農学部, 助教授 (60271847)
Keywordsペプチド鎖伸長因子 / elongation factor / アクチンフィラメント
Research Abstract

我々は、動植物のペプチド鎖伸長因子EF-1が、4種類のサブユニット(αββ'γ)から構成され、EF-1αはaa-tRNAのリボソームへの結合反応を触媒し、EF-1ββ'γ(EF-1βおよびEF-1β')は、結合反応でリボソームから遊離したEF-1α・GDPからEF-1α・GTPを再生するGDP/GTP交換反応促進因子であること等を明らかにしてきた。近年、EF-1の各サブユニットは、本来のタンパク質生合成以外に、細胞骨格形成、細胞増殖、ガン化、アポトーシス、シグナル伝達、核機能、RNA合成の制御などに関与するものと推定される成果が各方面から報告されている。本研究は、これらの研究を背景とし、EF-1の多機能性の分子機構を明らかにすることを目的とし、EF-1各サブユニットの細胞内局在性を明らかにするとともに、それらの局在性に対する寒冷シグナル応答について解析した。
EF-1γは発見以来その機能が不明であったが、大腸菌で発現したEF-1γが、glutathione Stransferase(GST)活性を保有することを明らかにし、酵素化学的諸性質を詳細に解析した。さらに、EF-1各サブユニットとGFPとの融合遺伝子をタバコBY-2細胞に導入し、細胞内局在性を追求した結果、4サブユニットとも、間期の細胞では細胞質のアクチンフィラメント上に局在することを明らかにした。大変興味深いことに、分裂期の細胞では、EF-1αおよびEF-1γは、染色体の分離に関与する紡錘体上に局在することを明らかにした。低温等の寒冷ストレスによる局在性の変化も明らかにした。これらの成果は、伸長因子の新たな機能を明らかにする突破口になるものと期待され、本研究の目的を十分達成したと考えられる。

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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