1999 Fiscal Year Annual Research Report
クロマグロの発育初期における環境感応特性と行動制御に関する研究
Project/Area Number |
11460091
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
川村 軍蔵 鹿児島大学, 水産学部, 教授 (30041718)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安樂 和彦 鹿児島大学, 水産学部, 助教授 (50274840)
難波 憲二 広島大学, 生物生産学部, 教授 (10034472)
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Keywords | 感覚器の発育 / クロマグロ / 仔稚魚 / 網膜 / 味蕾 / 嗅上皮 / 内耳 / 側線系 |
Research Abstract |
1.日本栽培漁業協会奄美事業場で人工孵化・飼育した仔魚を使い,成長初期の感覚器(網膜,味蕾,嗅上皮,側線系,内耳)の形態的発育を光顕と走査電顕で調べ,以下の知見を得られた。 (1)網膜 ふ化後14時間(14h),網膜と中枢との神経連絡形成;2d,錐体他の細胞層形成;3d,色素上皮層形成・摂餌開始;7d,area lateralis形成・水平細胞2層。 (2)味蕾 7d,最初に味蕾が上唇に形成;9d,口腔内上皮と鰓弓上皮に密度高密度。 (3)嗅上皮 13h,球状の嗅上皮形成;18h〜12d,嗅上皮伸長。 (4)内耳 ふ化時,厚さが等しい耳胞細胞層・耳石2個;18h,繊毛をもつ感覚斑形成;2d,内耳管形成;8d,内耳壁ほぼ骨化。 (5)側線系 クプラはふ化前に形成;ふ化時,頭部に巨大なクプラ1対・体側に8対のクプラ・遊離感丘は繊毛をもつ。
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