1999 Fiscal Year Annual Research Report
スポーツ選手の減量が免疫を中心とする生体応答に及ぼす影響とその男女差に関する研究
Project/Area Number |
11470092
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
梅田 孝 弘前大学, 医学部, 助手 (50311535)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅原 和夫 弘前大学, 医学部, 教授 (80136788)
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Keywords | 減量 / 生体負担 / 体力 / 免疫機能 / 好中球活性酸素種産生能 |
Research Abstract |
本研究は,柔道男女選手を対象に減量による生体への負担を身体計測,体力測定,血液生化学および免疫学的検査,心理学的検査により詳細かつ総合的に調査し,選手が健康を維持しながら減量を実施していくための至適な減量重量等を導き出しすことを目的とした調査である。本年度は,既に男子選手49名を対象にした調査を2度,計8回実施し,データを解析している途中であるが以下の様な結果が得られている。すなわち,運動および栄養摂取制限に伴う急激な減量が,減量終了時点で筋組織減少,体力の低下,電解質の減少,腎機能低下,免疫機能の低下等をもたらす可能性があることを示す結果が得られている。また,特に減量が減量終了後の回復期においても,軽度の摂食障害,免疫機能低下の回復の遅延,筋組織の脆弱化を示すと考えられる結果が得られている。さらに,好中球の活性酸素種産生能に関しても検討し,減量が減量終了時点で好中球機能低下をもたらす可能性も観察されている。
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