2001 Fiscal Year Annual Research Report
血管年齢の標準化とそれを用いた健康生活の実践による合理的評価
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11470111
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
森岡 郁晴 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教授 (70264877)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 博一 和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (30316088)
宮井 信行 和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (40295811)
宮下 和久 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (50124889)
冨田 耕太郎 和歌山大学, 経済学部, 助教授 (50197935)
有田 幹雄 和歌山県立医科大学, 看護短期大学部, 教授 (40168018)
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Keywords | 末梢循環機能 / 加速度脈波 / 生理的年齢 / 生活習慣 / 血管年齢 / コホート集団 |
Research Abstract |
本研究においては、各個人の末梢循環機能からみた生理的年齢、すなわち血管年齢を求め、健康指標としての有用性を検証しようとするものである。具体的には、加速度脈波を測定し、その結果から生理的年齢の評価を行なってきている。これまでの2年間に種々の機会を捕らえて加速度脈派の測定を行なってきたが,健常者の女性のデータがまだ少なかった。そこで、最終年度は、加速度脈派の正常加齢曲線を作成するためのデータ数の補強を行なうために、事業所健診などの際に加速度脈派をあわせて測定し,データ数を増やしてきた。その結果,まず妥当であると考えられる正常加齢曲線の作成が可能になった。また、高血圧、糖尿病などの疾患を有する患者のデータ数が、疾患の影響を解析するにはまだ不十分であるため,そのような疾患を有する患者での測定は、今なお実施中である。さらに、生活習慣や運動習慣からみたリスクファクターを検証するために、某企業の従業員男女約1,000名を対象にコホート集団を形成してきたが、企業が実施している健康教室の参加者約60名に、食生活や運動習慣などの生活指導を行い,教室終了後に加速度脈派を測定したところ、介入効果のひとつとして肥満傾向の改善に伴って加速度脈派が改善する傾向がみられた。 健康教室の終了時の測定が2月になったため,生活習慣や運動習慣などの生活習慣全般に及ぶ変化を総合的に検討し、それらが血管年齢に及ぼす影響を検討するためには,今しばらくの時間を要する。また、高血圧、糖尿病などの疾患を有する患者での測定は、今なお実施中で、データ数が増えた後に解析の予定である。それらの結果を踏まえて,末梢循環機能からみた血管年齢の健康指標としての有用性を検証することになる。
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[Publications] Miyai N, Miyashita K, Arita M, Morioka I, Kamiya K, Takeda S: "Noninvasive assessment of arterial distensibility in adolescents using the second derivative of photoplethysmogram waveform"European Journal of Applied Physiology. 86. 119-124 (2001)
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[Publications] Miyai N, Minarni Y, Yamamoto H, Morioka I, Itaya Y, Kamiya K, et al.: "Age variation in the second derivative of photoplethysmogram waveform among Japanese children"Japanese Journal of School Health. 42(Supplement). 63-65 (2001)
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[Publications] 坂口俊二, 宮下和久: "振動工具取扱い者の末梢循環機能に対するSilver Spike Point療法の効果"日本温泉気候物理医学会誌. 64(2). 76-86 (2001)