1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11470179
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
玉置 邦彦 東京大学, 医学部・付属病院, 教授 (30010432)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
朝比奈 昭彦 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (50202601)
中村 晃一郎 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (60175502)
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Keywords | ランゲルハンス細胞 / B7-1 / B7-2 / CD40 / サイトカイン / 免疫抑制薬 / CD40L |
Research Abstract |
本年度は、まずマウスランゲルハンス細胞(LC)を95%以上に純化し、それに対するサイトカインや免疫抑制薬の影響ついて検討を加えた。その結果マウスLCは8日間培養によってNLDC145(DEC205)の発現に変化なく、CD14の発現はみられなかった。このことはLCがマクロファージと同系列の細胞であるという現在の大方の考えを支持しないものであるかも知れない。GM-CSF、M-CSF、TNF-αのLCにおけるB7-1、B7-2、CD40発現に対する影響を検討しそれぞれが異なる影響を及ぼすことを明らかにした。また、ステロイド、FK506、シクロスポリンがB7-1、B7-2、CD40の発現抑制に異なった作用をもつことも明らかにした。更にステロイドで発現が抑制されたB7-1、B7-2、CD40をGM-CSF、M-CSF、TNF-αが異なった形で抑制を解除することも明らかにした。またこれら薬剤によるLCの生存抑制をこれらのサイトカインが阻害することも明らかにした。これらの結果は更に長期間のLCの生存さらにLCの細胞株を樹立する上で重要な情報になると考えている。また従来LCはCD40を発現しておりT細胞上のCD40Lとの間にCD40-CD40Lによる相互作用のあることがいわれていたが、我々はLCがCD40Lを発現することを示し、それを介してのシグナルがB7-1、B7-2の発現を抑制することを明らかにした。更にLCはIgEの*親和性受容体(FcεRII,CD23)を発現し、それを介してIgEを結合することも明らかにした。従来ヒトLCはFcεRIもFcεRII(CD23)を発現しているのに対し、マウスLCはそのいづれも発現しておらず、マウスはは者のアレルギー反応を解析する上で不適当とされていた。今回の研究からマウスが実験動物として適切である可能性が高くなってきたと考える。FcεRIにつても現在検討を進めている。このようにLC株の樹立に向けての基礎的検討を進めている。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Claudio Solgals,Nakamura K,Asahina A,Tamaki,K: "Differential effects of cytokines and immunosuppresive drags on CD40,B7-1 and B7-2 expression in purified epidemal Langerhans cells"Journal of Investigation Dermatology. 113. 1021-1025 (1999)
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[Publications] Claudio Solgals,Nakamura K,Asahina A,Tamaki,K: "Functional CD40 liganol is expressed on epidemal Langerhans cells"Journal of Lzukocyte Biology. 66. 281-285 (1999)
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[Publications] Nakamura K,**** Y,Tamaki,K: "Adhesion molecules on dendritic cells and Langerhans cells"Journal of Dematological Science. 20. 14-20 (1999)
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[Publications] 玉置邦彦、塩原哲夫: "**免疫*ハンドブック"中外医学社. (1999)