1999 Fiscal Year Annual Research Report
機能的核磁気共鳴画像を用いたヒトのコミュニケーションに関する脳機能マッピング研究
Project/Area Number |
11470201
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
武井 教使 浜松医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (80206937)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 巨 浜松医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (60313954)
安藤 勝久 浜松医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (40293633)
松本 英夫 浜松医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (90199886)
磯田 治夫 浜松医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (40223060)
内山 伊知郎 同志社大学, 文学部, 助教授 (00211079)
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Keywords | 自閉症 / 機能的核磁気共鳴画像 / コミュニケーション / 脳形態学的測定 / 表情認知 / non-parametric解析法 / SPM |
Research Abstract |
本研究はコミュニケーションに際立った傷害を呈する高機能自閉症患者を対象に、ヒトのコミュニケーションに関わる脳部位及び機能の障害を解明することを目的とする。 その解明に、最新技術である機能的核磁気共鳴画像f-MRIを用いるが、その際に用いる負荷テストである表情認知タスク(種々の感情、例えば、happy disgustなど)、及びeyes task(『こころの有様全般』の認知に関するタスク)は、共同研究者である同志社大学・心理学の内山により完了した。また、同時に負荷テスト時の特殊な画像撮影法(精度の高い画像データを収集するためのMRI機器の設定)も、この領域で最先端のイギリスのInstitute of Psychiatry(IOP)の支援を得て、無事完了した。 収集する個人レベルでの膨大な量のデータを解析するためのワークステーションの準備も整備できた。また、従来用いられているf-MRIデータの解析プログラムSPMのセッテングも終了したが、先のIOPにより開発された新たな解析法であるnon-parametric解析のプログラムであるGBAMも入手した。さらに、最近目覚しい進歩を遂げている脳形態学的測定法に着目し、そのプログラムであるSMaRTとMeasureを用いた脳形態学的測定も始めている。 本年度は、研究を追行する上でのインフラの整備に重点を置かざるを得なかったが、現在、データ収集(当初の目標である自閉症10例と、比較健常者としては統計的パワーを増大するため予定の倍の20例)に着手し始めたところである。次年度の初期には、データ収集を全て完了し、解析、結果のまとめ、最終的に、国際専門誌での複数の報告を目標(脳画像研究のメジャーな国際学会での発表を副目標)に成果を積極的に発表する予定である。
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