2001 Fiscal Year Annual Research Report
IgA腎症患者の腎糸球体に発現する遺伝子の高密度cDNA arrayを用いた解析
Project/Area Number |
11470220
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
堺 秀人 東海大学, 医学部, 教授 (80102846)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山内 文夫 東海大学, 医学部, 助手 (40297255)
矢野 直裕 東海大学, 医学部, 助手 (40246103)
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Keywords | renal biopsy / microarray / transcriptome / genomics / IgA nephropathy |
Research Abstract |
前年までに行ったarray hybridizationのデータに基づき、スタンフォード大学のEisenらが開発したSelf Organizing Map作製用の無償ソフトウェアを使用して、コントロール群およびでの各遺伝子の発現強度のパターン化を行った。それにより約24の発現パターンが決定され、それらのうち疾患群疾患特異的な変動パターン(増加および減少)を示した約80の既知遺伝子についてはPCRプライマーを作成し、array法に用いた残りの腎生検組織を使って、定量的RT-PCR法による発現量の再確認を行った。更にarray法の結果が再確認された遺伝子については、in situ hybridizationによる組織何局在を決定し、遺伝子の疾患発症進展における機能の推測するための1資料とした。特異抗体が利用可能な遺伝子産物に関しては、組織酵素抗体法による、蛋白発現の有無の確認まで行った。IgA腎症群、疾患コントロール群に関しては、カルテ調査を行い、腎生検時、および現在に至るまでの、腎機能に関連する検査所見、投薬内容などをできうる限り収集した。全てのデータは統合され、市販の一般的ソフトウェア(Microsoft Access)を用いてデータベース化した。市販および無償のデータベースをいくつか使用し、将来のdata miningの可能性の試行を行っている。結果の一部は、昨年11月の第九回国際IgAシンポジウムで発表され、さらに論文として投稿準備中である。
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