2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11470223
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
小川 雄之亮 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (90080126)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
板倉 敬乃 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (70223071)
中村 利彦 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (30255137)
清水 浩 埼玉医科大学, 医学部, 助教授 (90260843)
小俣 真 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (70286045)
荒川 浩 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (90271238)
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Keywords | 新生児 / 慢性肺疾患 / 新生仔ブタ / SP-B遺伝子異常 / 先天性肺胞蛋白症 |
Research Abstract |
新生児慢性肺疾患の予防と治療の戦略を確立するため、肺サーファクタントの機能的不全に対する対処法の検討の一つとして、出生後48時間以内の新生仔ブタを用いて肺サーファクタント欠乏モデルを作成し、従来型の高容量高圧換気と高頻度振動換気との比較検討実験は現在も進行中で例数を増加させつつあるが、まだ結論を得るには至っていない。 一方、同時に行っている慢性肺疾患VI型(CLDVI型)の遺伝子解析に関しては、これに該当する先天性肺胞蛋白症症例がこれまで全国から6例が集積された。そのうち4例ではSP-Bの異常は認められなかったが、2例では剖検肺組織のSP-B染色でSP-Bの存在が細胞内に確認されたものの肺洗浄液ではその存在が確認されなかった。これら2例の遺伝子解析で、同じsplicingの異常が発見された。すなわち、我が国で見られるCLDVI型に分類される先天性肺胞蛋白症は、これまで報告のない新しい遺伝子異常であることが明らかにされた。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 柿沼亮太,清水浩,小川雄之亮: "胎便中のジイソプロピルフルオロリン酸結合蛋白質"日本界面医学会. 31,1・2. 99-100 (2000)
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[Publications] 小川雄之亮: "呼吸管理の変遷"周産期医学. 30,12. 1673-1679 (2000)
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[Publications] 清水浩,荒川浩,小俣真,佐野仁美,小川雄之亮: "肺胞蛋白症"日本胸部臨床. 59. 256-262 (2000)
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[Publications] 小川雄之亮: "新生児疾患-呼吸器-"新生児学第2版. 482-519 (2000)
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[Publications] Y.Ogawa,H.Shimizu: "Current Strategy for Management of Meconium Aspiration Syndrome"Acta paediatr Tw. 241-245 (2000)