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2000 Fiscal Year Annual Research Report

CHDFを用いたサイトカインモデュレーションによる多臓器不全の予防及び治療

Research Project

Project/Area Number 11470238
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

平澤 博之  千葉大学, 医学部, 教授 (80114320)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 志賀 英敏  千葉大学, 医学部・附属病院, 講師 (20282478)
織田 成人  千葉大学, 医学部, 助教授 (90204205)
KeywordsSIRS / 多臓器不全 / サイトカイン / hypercytokinemia / CHDF / サイトカインモデュレーション / アポトーシス / アポトーシスモデュレーション
Research Abstract

過剰なサイトカインが血中に存在し,hypercytokinemiaの状態である全身性炎症症候群SIRSの症例は多臓器不全に陥る可能性が高い.一方,クリティカル領域で広く施行されるようになった持続的血液濾過透析CHDFは,過剰なサイトカインを血中から除去するものの,生体維持に必要な最小濃度のサイトカインは体内に残存させることよりサイトカインモジュレーターとして機能する.このためCHDFによりサイトカインをモジュレーションすることがMOFの治療や予防に有効であるかどうか,CHDFにより好中球のアポトーシスをモジュレーションできるかどうかについて検討することが本研究の目的である.
これらの目的に対して本年度は以下の検討を行った.
(1)対象を平成12年4月から平成13年2月までにICUに入室した患者とし,全例に対して経日的にヒト末梢血中のIL-6の値を測定した.その上でIL-6の値が高い症例や腎不全など臓器不全を起こしている症例を中心にCHDFを施行し,CHDF開始前,施行中,施行後〜ICU退室までの間,IL-6の値を経日的に測定した.さらにCHDFによるサイトカイン除去における至適操作条件を検討するために,ヘモフィルターの材質や血流量,透析液量,濾過量等を変更し,様々な条件下における各種humoral mediatorの値を測定した.
(2)CHDFによりサイトカインをモジュレートすることの有効性を探る目的で,CHDF施行症例における好中球のアポトーシスの判定を試みた.CHDF施行中の症例について,末梢血好中球を分離し,さらに好中球のアポトーシスを測定した.アポトーシスの測定はAnnexin V-FITC,PIを用いて染色を行い,フローサイトメトリーにて定量を行った.今後は,健常人の末梢血好中球を分離し,CHDF施行症例の血漿を添加して培養した後にアポトーシスがどのように変化するかを検討する予定で各種機材を整備中であり,同時にCHDF施行症例の血漿を検体を採取し,凍結保存している.

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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