2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11470256
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
菅原 寧彦 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (90313155)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今村 宏 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (00283268)
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Keywords | 異種移植 / 心移植 / 肝移植 / concordant / discordant |
Research Abstract |
平成12年度は各実験モデルの確立を目指した.HamsterおよびGuinea-pigからRatへの組み合わせを小動物異種移植モデルとして,これらの組み合わせにて心移植および肝移植を施行した.心移植はOno& Lindsay法に準じて,腹腔内に異所性に移植した.また肝移植はKamada法に準じて,カフ法を門脈と肝下部下大静脈の吻合に使用して,同所性に移植した.HamsterからRatへの組み合わせ(concordant)の心移植では無治療ではグラフト生着期間は2-3日であり,80%以上の収率が得られ,実験モデルとして十分と考えられた.またHamsterからRatへの組み合わせ(concordant)の肝移植では無治療ではグラフト生着期間は4-7日であり,65%程度の収率であった.実験モデルとして使用可能と考えられた.Guinea-pigからRatへの組み合わせ(discordant)の心移植では無治療では14分以内に移植心は拍動を停止した.この組み合わせでは無治療では生着期間は短いが実験モデルとして使用可能と考えられた.Guinea-pigからRatへの組み合わせ(discordant)の肝移植については現時点では収率が不十分であり,手技の確立を目指して検討中である. ラット補体抑制因子512遺伝子をHVJ liposome法を用いてHamsterおよびGuinea-pig内皮細胞への導入する準備を進めている.まずドナー臓器摘出前の投与によるこれら遺伝子の内皮細胞導入(心および肝)について効率の最も良い条件を確定できる予定である.
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