1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11470268
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小塚 裕 東京大学, 医学部・付属病院, 助教授 (10126055)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 博之 宇部興産株式会社, 高分子研究所, 主席研究員
窪田 博 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (00262006)
江連 雅彦 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (20282642)
桑原 邦生 宇部興産株式会社, 高分子研究所, 主任研究員
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Keywords | 大動脈瘤 / ステントグラフト / 血管内手術 / 超薄型人工血管 / 高吸水性ポリマー / 自己膨潤型人工血管 |
Research Abstract |
本年度は以下の研究を行った. 1)超薄型人工血管の作製と物理的性質の検討:(1)従来の外科手術用ポリエステル製wooven graftの織り方を改良し,厚さ40〜120μmの超薄型人工血管を作成した。(2)厚さ40〜120μmの超薄型人工血管の電顕像からグラフトの表面構造とその均一性を検討した。壁厚75μm以上では,人工血管の均一性が保たれていた.(3)人工血管の壁厚と有孔度の関係、壁厚と強度の関係を検討した。 2)各種高吸性ポリマーの吸水性と膨潤度の検討:現在本邦で市販されている線維状SAPをシート状にしたもの3種類(SAP-A,SAP-B,SAP-C)の膨潤度を検討した.SAP-AとSAP-Bはアクリル繊維の加水分解系ポリマーであり,SAP-Cはポリアクリル酸ナトリウム塩をを主成分とするポリマーである.水および生理食塩水の吸水によるSAPの膨潤度を計測した(n=5).最も膨潤度が大きかったSAP-Cではヘパリン加ヒト血液による膨潤度を計測した(n=5).SAP-Aは,水では3.7±1.1倍,生理食塩水では2.0±0.5倍に膨張した.SAP-Bは,水では8.4±0.3倍,生理食塩水では6.0±0.2倍に膨潤し,SAP-Cは,水では19.6±0.7倍,生理食塩水では8.8±0.2倍に膨潤した.最も膨潤度が大きかったSAP-Cをペパリン加ヒト血液に浸潤させるとシートの壁厚は5.1±0.9倍に膨潤した. 3)自己膨潤型人口血管の作成と吸水による壁厚の変化(膨潤度)の検討:壁厚75μmの超薄型人工血管と超吸水性ポリマー(SAP-C)を用いて3層構造(内層のグラフトの外側にシート状SAP-Cを巻き,その外側に外層のグラフトを被せ,両断端をポリプロピレン糸で縫合)の人工血管を作成した.自己膨潤型人口血管の生理食塩水吸収による壁厚の変化を検討した(n=5).SAPグラフトの壁厚は吸水前の0.68±0.04mmから吸水後は2.76±0.32mmに有意に増加した
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 小塚 裕 ほか: "高吸水性ポリマーを用いた血管内手術用自己膨潤型人工血管の開発:血管内リーク防止を目的として"脈管学. 39. 519-524 (1999)
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[Publications] 小塚 裕 ほか: "ステントグラフト併用弓部大動脈手術の経験:その有用性と問題点"日本心臓血管外科学会雑誌. 28(Suppl). 84-84 (1999)
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[Publications] 小塚 裕 ほか: "胸部大動脈瘤に対するステントグラフト法の適応と問題点"第5会日本血管内治療学会プログラム. 99-99 (1999)
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[Publications] Y.Kotsuka,et al.: "Open Surgery for Thoracic Aortic Aneurysm Using Stent-graft Procedure"Cardiovas Surg. 7(Suppl 1). 78-78 (1999)
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[Publications] 小塚 裕 ほか: "ステントグラフト併用 open surgery-Dissolving sheathの開発と臨床応用"日本胸部外科学会雑誌誌(Abst). 47. 181-181 (1999)
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[Publications] 小塚 裕 ほか: "併存病変を有する胸部大動脈瘤外科治療の検討:特にステントグラフト法の有用性"日本胸部外科学会雑誌誌(Abst). 47. 273-273 (1999)
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[Publications] 小塚 裕 ほか: "外来診療のすべて.第3章主要疾患のプライマリケア.大動脈解離."メディカルビュー社. 911(2) (1999)