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2001 Fiscal Year Annual Research Report

液体呼吸の局所炎症抑制効果についての実験的研究

Research Project

Project/Area Number 11470273
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

清水 信義  岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (90108150)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 伊逹 洋至  岡山大学, 医学部・附属病院, 講師 (60252962)
安藤 陽夫  岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (70222776)
青江 基  岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (80260660)
佐野 由文  岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (60322228)
永広 格  岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (00311803)
Keywords液体吸収 / 呼吸補助 / 抗炎症効果 / 実験研究 / 液体換気 / サイトカイン / ラット
Research Abstract

液体呼吸における気道、肺実質局所での抗炎症効果を検討するために、まず気道内にLPS(Lipo-poly-Saccaride)を注入し、気道内に炎症を惹起させ呼吸不全となるモデルをラットを用いて作成した。対照としては、通常の換気方法である気体を用いた人工呼吸を採用した。
【実験1】LPS投与後、2時間、I群では、Perflubronをもちいて部分液体呼吸を施行し、II群では、通常の室内空気を用いた人工呼吸を施行した。2時間経過後に、実験動物を愛護的に犠牲死せしめ、両側肺を摘出、肺胞洗浄液の採取と、肺実質からの抽出液を作成し、各液中のサイトカイン(TNF-α、Macrophage Inflammatory Protein-2:MIP-2、Cytokine-Induced Neutrophil Chemoattractant-1:CINC-1)をELISAを用いて測定した。また、肺胞洗浄液中の細胞構成についてもフローサイトメトリーを用いて検討した。
【実験2】LPS投与後、24時間、III群では、Perflubronをもちいて部分液体呼吸を施行し、IV群では、通常の室内空気を用いた人工呼吸を施行した。24時間経過後に、実験動物を愛護的に犠牲死せしめ、両側肺を摘出、肺胞洗浄液の採取と、肺実質からの抽出液を作成し、各液中のサイトカイン(TNF-α、Macrophage Inflammatory Protein-2:MIP-2、Cytokine-Induced Neutrophil Chemoattractant-1:CINC-1)をELISAを用いて測定した。
結果:I群とII群間においては、BALF、組織抽出液中のTNF-α、MIP-2、CINC-1の値に有意な差は認められなかった。一方、III群とIV群の間では、BALF中のCINC-1がIII群2475±776pg/ml、IV群1422±468pg/mlと、液体呼吸群で有意に高い傾向(P=0.004)を認めた以外、他のBALF中のサイトカイン、肺実質抽出液のサイトカイン濃度に有意な差はなかった。BALF中の細胞の抗CD11b/c抗体陽性細胞の比率は、I群・II群間で有意な差はなかったが、抗マクロファージ抗体陽性率はI群の方が高値であった。
結論:本実験では、部分液体呼吸の抗炎症効果は証明できなかった。

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Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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