2001 Fiscal Year Annual Research Report
ヒアルロン酸合成酵素遺伝子導入を併用した関節軟骨修復法の開発
Project/Area Number |
11470299
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
守屋 秀繁 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (30092109)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和田 佑一 千葉大学, 医学部・付属病院, 助手 (10282485)
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Keywords | ヒアルロン酸合成酵素 / 遺伝子導入 / 軟骨修復 |
Research Abstract |
1、培養骨膜細胞へのHAS2遺伝子導入 純系(NZW;New Zealand White)ウサギの骨膜細胞を分離培養し、Lipofection法にてmouse HAS2遺伝子(pcDNA3-HAS2)を導入し、ELISA法にて培養上清中のヒアルロン酸量を測定した。21日間の培養期間を通じてヒアルロン酸量は有為に増加しており、ヒアルロン酸結合蛋白による染色でも、HAS2導入群で強い染色性を示した。 2、遺伝子銃装置による骨膜組織への遺伝子導入 遺伝子銃装置により直接骨膜組織に遺伝子導入を行うために、in vitroで至適条件の検討を行った所、発現は6週まで認められ、至適導入圧は200psiと考えられた。次いで、LacZ遺伝子導入を行った骨膜組織を、関節軟骨欠損部へ移植した場合の遺伝子発現期間について検討した。同系ウサギの骨膜組織に遺伝子銃装置を用いてLacZ遺伝子(pCMV β)を導入した後、大腿骨遠位部軟骨欠損部へ移植した。移植中央部の遺伝子発現は2週(陽性率13.0%)4週(8.9%)であった。LacZ遺伝子導入群と非導入群との間で組織修復の差は認められなかった。 3、HAS2遺伝子導入を行った骨膜組織の関節軟骨欠損部への移植 同様のウサギモデルにおいて骨膜組織にHAS2遺伝子(pcDNA3-HAS2)およびLacZ遺伝子(pCMV β)を導入した後、軟骨欠損部へ移植し、経時的に、組織学的並びに生化学的な評価を行った。その結果、Integrationにおいて、術後4週と早期よりHAS2遺伝子導入群で有為な改善を認めた。RT-PCR法を用いたI型およびII型コラーゲン組成解析の結果、HAS2遺伝子導入群ではコントロール群に比べII型コラーゲン組成比が高い傾向を示した。
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Research Products
(1 results)