1999 Fiscal Year Annual Research Report
ラット遊離潅流肺標本を用いての肺の虚血/再潅流障害の機序解析
Project/Area Number |
11470317
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
今井 孝祐 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (60091964)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
倉田 俊一 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教授 (60140901)
三高 千恵子 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (20126254)
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Keywords | 虚血・再潅流障害 / 肺循環 / 遊離潅流肺標本 / RT-PCR / サイトカイン / mRNA |
Research Abstract |
ラットをネンブタールip投与にて麻酔後、気管切開、カニュレーション、5%炭酸ガス加空気にて換気、胸骨縦切開、肺動脈を分離後、ヘパリン投与、右心室に小切開を加えて肺動脈に還流のためのカニュレーション、ついで左心室に小切開を加えて経左心室にて左房にカニュレーション、肺血管床に肺静脈圧の上昇をきたさない状態を確保してより用意しておいた4%アルブミン加Krebs-Henseleit液をperistaltic pumpにて流し、肺血管床の血液を充分除去できた状態で左房カニュレーションをリザーバーへと接続して還流をはじめ、心肺をen blockとして取り出し、37度C恒温室内にてForce-displacement transducerに懸架する。左右主幹肺動脈を周囲組織から剥離して個別に遮断できるように準備を整え、一定還流量下での右左肺血管床の個別の還流圧、及び急激に還流を遮断した状態で肺静脈圧を一定圧に上昇、保った状態での肺組織の重量増加の時間経過をForce displacement transducerにより記録し、左右肺血管床の透過係数を個別に決定できるモデルを確立した。このモデルにおいて、内部コントロールの右肺の透過係数の変動との比較において、虚血によりどの程度透過性が変化したかを決定できることを確認した。測定終了後、右左肺を個別に採取、lipuid nitrogen中に保存、total RNAを抽出し、PCRによりTNF-alpha,IL-1-betaのmRNAを検出する予備実験を行える目途がついた。
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