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2000 Fiscal Year Annual Research Report

分子生物学的手法による内耳局所療法の開発

Research Project

Project/Area Number 11470360
Research InstitutionKansai Medical University

Principal Investigator

山下 敏夫  関西医科大学, 医学部, 教授 (10077654)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 米田 元胤  関西医科大学, 医学部, 助手 (20319619)
土井 直  関西医科大学, 医学部, 講師 (60288826)
栗山 博道  関西医科大学, 医学部, 講師 (90268350)
Keywordsカナマイシン / 内耳 / 浸透圧ポンプ / ステロイド / カルシウムイオン / NO / NO合成酵素
Research Abstract

浸透圧ポンプによる内耳局所の薬剤投与の実験系において、これまでにカナマイシンによる内耳障害を軽減あるいは防御することが可能と考えられる物質の投与を行ってきた。まず、ステロイドの1種であるデキサメサゾンでは、高濃度においては単独投与でも内耳障害を来すのに対し、1μg/mlの至適濃度では、カナマイシンによるABR閾値上昇の軽減効果を認め、また組織学的にも外有毛細胞が多く残存していることが観察され、電気生理学的、組織学的ともに障害の軽減効果を認めた。現在、この結果の論文報告を作成中である。また、外リンパ液中のカルシウムをEGTAの局所投与にてキレートさせて低濃度に保つと、障害の予防・防御効果を認めた。つまり、細胞障害の発生に外リンパ中のカルシウムが直接的に関与していることが推察された。さらに現在、他分野にわたり組織障害の発生においてNO及び活性酸素が注目されているが、我々は内耳におけるNOの発生について検討を加えた。その結果、NOを特異的に検出する蛍光色素を用いてコルチ器を観察すると、カナマイシン投与後においてNOがコルチ器全体に発生している結果を得た。さらに、このNOの発生は、NO合成酵素阻害剤の局所投与にて抑制され、カナマイシンによる組織障害を軽減させることも明らかとなった。現在、この結果の論文報告を作成中である。

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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