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2001 Fiscal Year Annual Research Report

分子生物学的手法による内耳局所療法の開発

Research Project

Project/Area Number 11470360
Research InstitutionKansai Medical University

Principal Investigator

山下 敏夫  関西医科大学, 医学部, 教授 (10077654)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 米田 元胤  関西医科大学, 医学部, 助手
土井 直  関西医科大学, 医学部, 講師 (60288826)
栗山 博道  関西医科大学, 医学部, 講師 (90268350)
Keywords薬剤性障害 / 音響外傷 / 内耳 / 浸透圧ポンプ / ステロイド
Research Abstract

昨年度、浸透圧ポンプによる内耳局所の薬剤投与に関して、カナマイシンによる薬剤性障害に対する薬剤効果をステロイド、低カルシウム、NO合成酵素阻害剤について検討した。本年度はその中でも、臨床でよく用いられているステロイドに注目して、(1)投与時期の検討および(2)強大音負荷による障害に対する検討を行った。
(1)投与時期の検討 ステロイドの効果が障害予防に働くのか、一度障害が発生してからこれを回復させる効果があるのかを検討した。カナマイシン障害作製2日前より投与開始した群と障害作製後に投与を開始した群を比較した結果、前者が聴覚閾値および有毛細胞の残存率において障害抑制効果が高かった。このことより、ステロイドの障害抑制効果はカナマイシン障害が発生する過程にてその効果が大きく、障害が発生した後では効果が少ない事が判明した。
(2)強大音に対する検討 4kHzを中心とする1オクターブ帯域雑音を用いて、強大音曝露後の内耳障害に対するステロイドの効果を検討した。音圧は120dBSPLを用い、24時間曝露させた。浸透任によるステロイドの局所投与は音響曝露前4日、音響曝露後1週間で持続投与した。聴覚閾値における検討にて、ステロイド(デキサメサゾン)1、10、100、1000ng/mlの濃度の内、100ng/mlにて最も障害抑制効果が高いという結果を得た。また、外有毛細胞の残存率についてサイトコクレオグラムを作成して、障害の発生する蝸牛頂部より8.74から14.44mmの領域にて判定した結果、聴覚閾値と同様に100ng/mlにて最も細胞残存率が高い結果であった。これより、強大音に対しても、ステロイドの局所投与が効果的であることが判明した。

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Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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