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2001 Fiscal Year Annual Research Report

歯周病原細菌における形質転換系の確立とそれによる病原因子の解析

Research Project

Project/Area Number 11470383
Research InstitutionKanagawa Dental College

Principal Investigator

梅本 俊夫  神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (20067036)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高橋 祐介  神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (20267511)
浜田 信城  神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (20247315)
渡辺 清子  神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (70148021)
KeywordsPorphyromonas gingivalis / 歯周病原性 / メジャーフィンブリエ / マイナーフィンブリエ / fimA不活化 / mfal不活化 / 細胞付着能 / 骨吸収惹起能
Research Abstract

Porphyromonas gingivalis ATCC 33277株の菌体表層には41Kおよび67Kタンパク質から構成されている2種類の線毛が存在することを明らかしてきた。本年度は、形質転換法を用いて、すなわちこれら両線毛の欠損変異株を作製し、その性状を親株と比較することにより両線毛の役割を検討した。
P. gingivalis ATCC 33277株から相同組換えにより41K線毛欠損株fimA mutantおよび67K線毛欠損株mfal mutantを作製し、それぞれの線毛の欠如を各線毛抗体を用いたWestern blottingとImmunogold法による免疫電子顕微鏡観察を行って確認した。ヒト培養細胞への付着および侵入:ヒト歯肉上皮細胞に細菌浮遊液を加え、洗浄後の細菌数を測定することにより付着率と侵入率を算出した。また、走査型電子顕微鏡を用いて細胞への細菌の付着状態を観察した。歯槽骨吸収程度の比較:細菌浮遊液をラット口腔内へ直接接種する方法により、実験的歯周炎を誘発し上顎臼歯部歯槽骨の吸収程度を測定した。その結果、41K線毛欠損株では菌体の自己凝集性および細胞付着性が親株に比較して減少していたが、67K線毛欠損株では自己凝集性および細胞付着性に増加が認められた。細胞侵入性は、親株に比較して両変異株とも減少していた。ラットを用いた実験的歯周炎モデルでは、41K線毛欠損株の方が67K線毛欠損株よりも骨吸収が強く認められたことから、歯周炎における67K線毛の重要性が示唆された。

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Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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