2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11470396
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
古川 惣平 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (80173524)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川井 直彦 大阪大学, 歯学部・附属病院, 講師 (30028782)
前田 隆史 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (80324789)
|
Keywords | 軟骨 / 骨格発生 / CORS26 / 遺伝子 / マウス |
Research Abstract |
生体での骨形成過程の一つである内軟骨性骨化では、まず始めに未分化間葉系細胞が凝集して軟骨が発生する。この後に一連の軟骨分化を経て石灰化軟骨が骨へと置換されていく。これら、軟骨分化は厳密に制御されているがその調節機構はいまだ不明である。そこで、骨格発生に関わる新規遺伝子群の同定のため、多分化能をもつマウス胎仔線維芽細胞株C3H10T1/2を用いてサブトラクション法を行った。C3H10T1/2細胞は高密度培養系においてTGF-beta添加により軟骨細胞へと分化することが知られている。そこで、TGF-beta添加後6時間、および非添加のC3H10T1/2細胞からmRNAを抽出し、プロダクションガイドにのっとって両細胞間でサブトラクションを行った。得られた種々のcDNAクローンはドットブロット法により発現量に著明な差があるものをスクリーニングし、それらの部分塩基配列を決定した。塩基配列の決定の結果、未知の配列をもつcDNAクローンについて、5'-および3'-RACE法により全塩基配列を決定した。この新規遺伝子はコラーゲン様配列をもつことから、collagenous repeat-containing sequence of 26kDa(CORS26)と名付けた。発現解析は、生後マウスの組織を用いたノーザンブロット法、マウス胎仔切片を用いたin situ hybridization法、マウス由来細胞株を用いたRT-PCR法で行った。また、CORS26遺伝子の機能を推定するために同遺伝子をC3H10T1/2細胞に導入し影響を調べた。
|
Research Products
(4 results)
-
[Publications] Maeda,T. et al.: "Molecular cloning and characterization of a novel gene, CORS26, encoding a putative secretory protein and its possible involvement in skeletal development"Journal of Biological Chemistry . (印刷中). (2001)
-
[Publications] Maeda,T. et al.: "Transformation -associated changes in gene expression of alternative splicing regulatory factors in mouse fibroblast cells."Oncology Report. (印刷中). (2001)
-
[Publications] Hiranuma,H. et al.: "Effect of X irradiation on secondary palate development in mice"Radiation Research. 154. 34-38 (2000)
-
[Publications] Kawai,T. et al.: "A simple bone cyst affecting an unusual region of the mandible "Oral Radiology. 15. 57-58 (1999)