1999 Fiscal Year Annual Research Report
唾液中一酸化窒素(NO)測定による唾液腺機能不全の病態解析
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11470398
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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| Research Institution | Nagasaki University |
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Principal Investigator |
中村 卓 長崎大学, 歯学部, 教授 (30172406)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 義幸 長崎大学, 歯学部, 助手 (20253685)
角 美佐 長崎大学, 歯学部, 助手 (90284702)
泉 雅浩 長崎大学, 歯学部・附属病院, 講師 (40212956)
田代 茂樹 長崎大学, 歯学部, 助手 (20300882)
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| Keywords | NO / 唾液 / シェーグレン症候群 / 月経周期 |
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| Research Abstract |
唾液腺造影用のカテーテルを用いて唾液を直接採取することにより、口腔内の環境(細菌感染など)の影響を極力排除した条件での唾液中NOを測定することが出来た。こうして採取した唾液腺を用いて以下に示す結果を得た。
(A)まず、次の2群を用いて唾液中NOの測定を行った。
1)健常者群(20名)
2)シェーグレン症候群患者(10名)
その結果、唾液中NOは健常者群中での個人間のバラツキが非常に大きいため、シェーグレン症候群患者との間に統計学的に有意の差は認められなかった。この結果より、唾液中NO量が個人においても食事あるいはその他の生理的要因により大きく変動している可能性が考えられた。
(B)従って、次に健常成人女性5名を用いて、月経周期と唾液中NO量との相関について検討を行った。しかしながら月経周期と唾液中NO量との間には有意な相関が認められなかった。
(C)次にシェーグレン症候群と類似した口腔乾燥症を呈するHAM(HTLV-1-assciated myelopathy)の患者31名についてその画像所見と口腔乾燥症状とを比較検討した。その結果この患者群に認められる口腔乾燥症は典型的なシェーグレン症候群の其れとは別の機序で発症している可能性が示唆された(J.Rheumatology26:2609-14,1999に発表済み)。現在、このHAM患者の唾液中のNO量の測定を行っており、その結果を典型的なシェーグレン症候群患者と比較する予定である。
次年度では、副腎皮質ホルモンによる唾液腺洗浄治療のNO量への影響を検討する予定である。
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[Publications] Izumi M 他4名: "Sjogren's syndrome(SS) in patients with Human T Cell Leukemia Virus I associated myelopahy :"J Rheumatol. 26. 2609-2614 (1999)
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[Publications] Chikui T,他4名: "Abnormal blood inflows to the submandibular glands of patients with Sjogren's syndrome:Doppler waveform analysis"J Rheumatol. (in press). (2000)
