2000 Fiscal Year Annual Research Report
接着性修復の劣化とそれに伴う内分泌撹乱化学物質の流出に関する研究
Project/Area Number |
11470401
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
佐野 英彦 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (90205998)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 洋一 北海道大学, 歯学部・附属病院, 助手 (80231322)
田中 享 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (90179771)
宇野 滋 北海道大学, 歯学部・附属病院, 講師 (00168733)
川本 千春 北海道大学, 歯学部・附属病院, 助手 (60301909)
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Keywords | 内分泌撹乱物質 / 修復物の耐久性 / 象牙質接着 / コンポジットレジン |
Research Abstract |
近年の接着テクノロジーの大幅な進歩によってもはや短期的な接着は十分であると認識されている。ところが数多くの接着材料・手法が短いスパンで紹介される中、それらの材料における長期耐久性の情報は不足している。本年、接着の劣化機構に関する基礎的な解明がなされた。さらに最近、この接着材料の成分中に環境ホルモン(内分泌撹乱化学物質)の存在が疑われ、正確な情報が待たれている。そこで、我々は接着材料の主役であるコンポジットレジンの未硬化体の中から内分泌撹乱化学物質であるBis-Phenol Aあるいはその誘導体が微量に含まれていることを指摘した。 今年度にサルを用いて劣化の検討を開始していたが、最近、当方所有のサルが飼育中にB肝ウィルスに感染したとの疑いが出たため、現在実験は中断している。 他方、ヒト乳歯の交換期にレジン修復を有する試料を、入手できたため、その劣化の研究が行えた。 BPAに関しては、サルのウィルスの問題が解決後、継続する予定である。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] M.Hashimoto, H.Ohno, M.kaga K.Endo, H.Sano and H.Oguchi: "In vivo degradation of resin-dentin bonds in humans over 1 to 3 year"Journal of Dental Research. Vol 79 No.6. 1385-1391 (2000)