1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11470410
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
川崎 貴生 北海道大学, 歯学部, 教授 (90002229)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂口 究 北海道大学, 歯学部, 助手 (90312371)
高山 芳幸 北海道大学, 歯学部, 助手 (30236369)
山田 亨 北海道大学, 歯学部, 助手 (20191322)
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Keywords | ステレオ画像 / 3次元時系列解析 / 咀嚼運動 / 皮膚の動き / 主成分分析 |
Research Abstract |
研究代表者らが開発した3次元多点時系列解析システムの画像から測定点を認識させる作業に時間がかかる点を改善するため、画像入力ボードを変更するとともにプログラムの変更を行った。 咀嚼運動時の下顔面皮膚上15測定点に加え、下顎中切歯に付着した測定点の合計16測定点の3次元計測を行った。48次元の解析を行い、主成分分析を行った結果、これらの運動は3次元の主成分で表現できた。このことは、下顔面皮膚上の運動に下顎の運動成分を加えても、主成分の次元に変化がないことを示している。 さらに、下顎運動から得られたデータと下顔面皮膚上の運動データの相関を求めたところ、第1主成分(0.98)と第3成分(0. 82)に有意な相関が得られた。したがって、ガム咀嚼に伴って運動する皮膚表面の運動は第2主成分を解析することによって理解できることとなる。 今後、純粋な軟組織の運動を区分した結果が機能障害の判定に利用できるかどうかを検討する予定である。咀嚼時に生じる下顔面皮膚上の運動から咀嚼の巧緻性を運動論的に判断することが可能となれば、機能分析の基準となる健常者の運動データベースを作成し、これらのデータの蓄積によって顎口腔機能異常の症状と運動異常の関連を検索し、診断の助けとすることを考えている。
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