1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11470418
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
熱田 充 長崎大学, 歯学部, 教授 (60002135)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鎌田 幸治 長崎大学, 歯学部, 助手 (60264256)
吉田 圭一 長崎大学, 歯学部・附属病院, 講師 (70230729)
松村 英雄 長崎大学, 歯学部, 助教授 (40199857)
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Keywords | 臼歯部審美歯冠補綴物 / オールセラミックスクラウン / セラミックスハイブリッドクラウン / クラウン破折 / 接着性レジンセメント / 金属接着性プライマー / ポーセレンプライマー |
Research Abstract |
本研究の目的は,セラミックス等で製作された臼歯部審美歯冠補綴物の破折の原因を究明し,破折防止に有効な対策を講ずることによって,審美的でかつ口腔環境に優しい臼歯部歯冠補綴物の製作法を確立しようとするものである。破折は多くの場合,口腔内で2年ぐらい使用後に疲労によって生じることが多いので,その状態をin vitroで再現するために,疲労試験と三成分系咬耗試験を行う。破折に関与する3つの因子,すなわち歯冠材料,各種プライマーを含む接着性レジン,築造方法を含む支台歯の寄与率を求め,破折の原因を特定することによって,破折防止のための各要因の具備すべき基準を示す。 研究期間の初年度である本年度は,油圧サーボ材料強度試験機を用いて,支点間距離20mmで繰返し曲げ試験を行った。測定値の記録と分析,統計処理はパソコンで行った。 1)歯冠色材科単体の疲労試験 歯冠補綴用のキャスタブルセラミックス(OCC)とセラミックスハイブリッド(エステニア)をそれぞれ単体で厚さ1〜3mmの板状試験片に仕上げ,印加荷重を段階的に増加しながら,10Hzのサイン波で疲労試験を行い,換算曲げ強さと破折までの印加回数を求めた。 2)歯冠色材料・歯科用合金複合体の疲労試験 厚さ2mmに調整した歯科用合金と支台築造用レジンに,1)と同じ寸法の歯冠色材料を接着性レジンで接着し複合体の試験片を作成し,1)と同様の疲労試験を行い,換算曲げ強さと破折までの印加回数を求めた。 以上の実験は,疲労試験機の購入から日が浅いため,予備実験の段階にとどまっているが,次年度に向けて試験片の個数を増して統計処理を可能にし,各要因の破折への寄与率と破折原因の特定を行う。
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