2000 Fiscal Year Annual Research Report
三次元咬合診査法を応用したCAD/CAMシステムの開発
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11470423
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| Research Institution | Osaka Dental University |
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Principal Investigator |
川添 堯彬 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (50076022)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
龍田 光弘 大阪歯科大学, 歯学部, 助手
土佐 淳一 大阪歯科大学, 歯学部, 助手
田中 昌博 大阪歯科大学, 歯学部, 助教授
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| Keywords | 咬頭嵌合位 / 咬合診査 / シリコーンバイト / 咬合接触 / CAD / CAM |
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| Research Abstract |
シリコーンバイトの上下顎咬合面を直接非接触形状計測し,コンピュータ上で解析する三次元咬合診査法の開発,および健常者の咬頭嵌合位における咬合接触および咬合面形態の評価基準の設定を試みた.被験者として,顎口腔系に自覚的他覚的に異常を認めず,臼歯部に齲蝕および修復処置のない健常有歯顎者5名を選択し,被験歯は上顎第一小臼歯,上顎第二小臼歯,上顎第一大臼歯および上顎第二大臼歯各10歯,計40歯とした.各被験者から咬頭嵌合位の咬合状態を印記したシリコーンバイトを採得した.非接触三次元形状計測装置(SURFLACER VMS-25OR,UNISN社製)を用いて,シリコーンバイトの形状計測を行った.上顎咬合平面を基準平面として,基準座標を設定した.上下顎歯間距離60μm以下の領域を咬合接触として,シリコーンバイトイトの三次元構築データから,咬合接触域に含まれる計測点を抽出した.咬合面上で1つの計測点が占める面積と咬合面に対する法線方向を表示する,面積ベクトルを算出した.咬合接触域の傾斜方向を表現するために,前頭面観における側方的な傾斜方向(以下,Lateral angleとする)と,矢状面観における前後的な傾斜方向(以下,A/P angleとする)の2つのパラメータを用いた.上顎臼歯咬合面において,60%以上の接触率を持ち,かつ1点以上接触している部位を高頻度接触部位とした.高頻度接触部位およびLateral angle,A/P angleのピーク値あるいは一様な分布を示す場合にはその中央値から推定した,健常者の上顎臼歯における出現頻度の高い咬合接触域の位置および傾斜方向を示した.以上のことから,三次元咬合診査法を用いて健常者の咬頭嵌合位における咬合接触状態を三次元的に解析し,上顎臼歯において出現頻度の高い咬合接触域の位置および傾斜方向を示すことができた.
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[Publications] 佐藤正樹,田中昌博,土佐淳一,龍田光弘,岡崎全宏,川添堯彬: "三次元咬合診査法の再現性と測定精度"日本補綴歯科学会雑誌. 43・101回特別号. 79 (1999)
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[Publications] 佐藤正樹,鳥井克典,岡崎全宏,櫻井秀憲,龍田光弘,田中昌博,川添堯彬: "頭蓋顔面系を基準とした咬合状態の定量化"日本顎口腔機能学会雑誌. 6・1. 55-65 (1999)
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[Publications] 佐藤正樹,佐々木泰照,岡崎全宏,田中昌博,川添堯彬: "健常者と顎機能異常患者における咬頭嵌合に伴う下顎変位の比較"第4回日本頭蓋下顎障害学会学術大会抄録集. 1・特別号. 16 (1999)
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[Publications] 佐藤正樹,鳥井克典,土佐淳一,龍田光弘,田中昌博,川添堯彬: "三次元咬合診査法を用いた下顎変位の推定"日本顎関節学会雑誌. 12・1. 146-147 (2000)
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[Publications] 佐藤正樹,佐々木泰照,疋田陽造,土佐淳一,田中昌博,川添堯彬: "健常者の上下顎第一第臼歯間における咬合接触状態の三次元解析"日本補綴歯科学会雑誌. 44・103回特別号. 77 (2000)
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[Publications] SATO M,TORII K,TATSUTA M,KASHIWAGI K,TANAKA M,KAWAZOE T: "Quantitation of occlusal condition in upper first molar"Journal of Dental Research. 79・5. 1236 (2000)
