2001 Fiscal Year Annual Research Report
A170遺伝子ノックアウトマウスを用いた口腔癌に対するストレス防御系の解析
Project/Area Number |
11470429
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
吉田 廣 筑波大学, 臨床医学系, 教授 (80014330)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遊佐 浩 筑波大学, 臨床医学系, 助手 (40292560)
鬼澤 浩司郎 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (60194578)
石井 哲郎 筑波大学, 基礎医学系, 助教授 (20111370)
柳川 徹 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (10312852)
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Keywords | A170 / gene targeting |
Research Abstract |
前年度までにノックアウトマウスの構築について、BAC/129Svマウスゲノムライブラリー中より、マウス遺伝子A170のDNAをスクリーニングし、A170nullのターゲッティングベクターを完成、ES細胞にノックアウトした遺伝子を導入した。本年度は前年度までの実験で完成しサザンブロッティング法で確認をおこなったES細胞を、C57/B6N由来のブラストシストに導入した。交配後3.5日のメスの子宮を洗い出して、ブラストシストを採取後M2培養液で培養、ES細胞はES培養液で培養後、実体顕微鏡下でブラストシストにマイクロインジェクション法をもちいてES細胞をインジェクションし、これを偽妊娠3日の仮親マウスの子宮内に移植し、キメラマウスを誕生させた。キメラマウスは里親マウスに育てさせた。コートからキメラ率95%2匹、70%1匹、30%1匹であることを確認した。これらのキメラマウスを交配してF1マウスを作り、ヘテロマウスを得た。コートの色がアグウチのマウスの遺伝子型をネオマイシン遺伝子部位の配列をもとにPCR法で確認し、ジャームライントランスミッションされていることを確認した。これらのヘテロマウスをかけ合わせてF2マウスを作り、ホモタイプのノックアウトマウスをPCRで確認をおこないA170ノックアウトマウスを完成させた。一方、別のESのクローンを用いて再度ブラストシストインジェクションをおこない、別系列のキメラマウスも得た。こうして完成したA170ノックアウトマウスについて、口腔病変についての解析を開始した。
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