2001 Fiscal Year Annual Research Report
早期に発症する永久歯う蝕の遺伝的研究(HLA遺伝子について)
Project/Area Number |
11470446
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
坂本 征三郎 東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (00235178)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松阪 朋典 東北大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (30292220)
千葉 潤子 東北大学, 歯学部・附属病院, 助手 (50197620)
小澤 雄樹 東北大学, 歯学部・附属病院, 講師 (90125518)
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Keywords | う蝕 / 遺伝 / ヒトDNA / う蝕活動性試験 / 分子疫学 / DMFT / 唾液量 / lactobacilli |
Research Abstract |
1.DNAタイピング ヒト第6染色体上のHLA-DQA1、-DQBl、-DRB1領域について、市販キットを用いてタイピングした。 2.統計学的分析 1)青年期における齲蝕経験とHLA多型との関係 少年期(10歳)の齲蝕経験と比較するため、以前に調査してあった青年期(20歳)群の齲蝕経験とHLA多型との関係を分析した。その結果、齲蝕経験とHLA多型には関連が認められなかった。 2)青年期における齲蝕活動性試験結果とHLA多型との関係 少年期の齲蝕活動性試験結果と比較するため、青年期の齲蝕活動性試験結果とHLA多型との関係を分析した。その結果、mutans streptococci量、lactobacilli量、刺激唾液量にHLA多型との関連を認めた。 3)青年期における食餌とHLA多型との関係 少年期の食餌と比較するため、青年期の食餌とHLA多型との関係を分析した。その結果、牛乳の嗜好および摂取頻度とHLA多型とに関連を認めた。 4)少年期(10歳)と青年期(20歳)における味覚の比較 少年期は、甘味を好み、苦味を嫌う傾向があり、青年期になるとその傾向は弱まった。 5)少年期の統計学的分析 青年期の分析を終え、現在、少年期の統計学的分析を行っている。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 小澤, 千葉, 松阪, 坂本: "日本人青年での齲蝕経験とHLAクラスII対立遺伝子との関係"口腔衛生学会雑誌. 51・3. 298-304 (2001)
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[Publications] 千葉潤子, 小澤雄樹, 坂本征三郎: "刺激唾液流量とHLA class II対立遺伝子型頻度との関連について"口腔衛生学会雑誌. 51・3. 305-314 (2001)
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[Publications] Y.Ozawa, J, Chiba, S.Sakamoto: "HLA class II alleles and salivary numbers of mutans streptococci and lactobacilli among young adults in Japan"Oral Microbiology and Immunology. 16. 353-357 (2001)
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[Publications] Y.Ozawa, J, Chiba, S.Sakamoto: "Association of HLA class II alleles with preference and intake of dairy milk"Nutrition Research. (発表予定). (2002)