2001 Fiscal Year Annual Research Report
酵母機能診断系によるDNAミスマッチ修復遺伝子変異の機能マッピング
Project/Area Number |
11470503
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
石岡 千加史 東北大学, 加齢医学研究所, 助教授 (60241577)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 貴夫 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (90292276)
柴田 浩行 東北大学, 加齢医学研究所, 助手 (50260071)
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Keywords | hMLH1 / 網羅的変異ライブラリー / ミスセンス変異 |
Research Abstract |
ヒトDNAミスマッチ修復遺伝子hMLH1の変異の検出と機能評価のための手法を開発するために、基礎的・臨床的検討を行った。網羅的ミスセンス変異導入法を開発、遺伝子翻訳領域内に1塩基置換によって生じうる全てのミスセンス変異を構築し、個々の変異を酵母内に発現してその機能を野生型タンパク質と比較する方法を開発した(特許出願準備中、論文投稿準備中)。この方法により、網羅的ミスセンス変異(2314種類)を有するがん抑制遺伝子産物p53変異ライブラリーを構築し、機能評価を行いデータベース化している。現在、hMLH1の網羅的ミスセンス変異を構築中であり15%終了した。今後約1年半でhMLH1翻訳領域内に1塩基置換によって生じうる全てのミスセンス変異(約4800種類)を構築する予定である。遺伝性非ポリポーシス大腸癌のうちhMLH1変異によるものは約30%であり、そのうち35%はミスセンス変異である。これらのミスセンス変異のうち一部は腫瘍発生に関与しないSNPであると考えられる。出芽酵母と哺乳動物培養細胞系を用いたhMLH1機能診断系の開発と、網羅的ミスセンス変異の機能解析との組み合わせにより、遺伝子診断に必要な変異・SNPの鑑別のための情報提供が可能になる他、hMLH1の機能・構造相関解析に関するデータベース化を目指している。
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