2000 Fiscal Year Annual Research Report
胎生期および新生児期ヒト大脳に特異的に発現している遺伝子の同定と解析
Project/Area Number |
11470506
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
安河内 幸雄 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (60037398)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高嶋 幸男 国立精神・神経センター, 神経研究所, 部長 (70038743)
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Keywords | Differential Display / ヒト胎児大脳 |
Research Abstract |
ヒト胎児大脳に強く発現しているcDNA FragmentsをDifferential Display法により得たので以下の解析が進行中である。 1)平成11年度に報告した胎生期19週に一過性にヒト胎児大脳の発生期樹状突起に発現しているA31クローンについてcDNAの全長をとることを試みた。しかし他の研究室によりSox11であることが報告された。そのDNAシーケンスに基づいてそのコーディング領域を含むcDNAをクローニングした。また対照として神経細胞に発現しているSox4も同様にクローニングした。現在神経細胞NT2などに発現させて、どのような機能があるか追及中である。 2)ESTを含め8個の未知の遺伝子を同定しており、そのうち3個についてヒト胎児大脳cDNAライブラリーからクローニングでき、胎児脳mRNAにこの新規mRNAが発現していることをRT-PCRにて確認した。しかしながらcDNAの全長を得られたのはそのうちの1個と考えられる。現在DNAシーケンスを行うとともに5'RACEを用いてcDNAの全長をとることを試みている。
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