2001 Fiscal Year Annual Research Report
胎生期および新生児期ヒト大脳に特異的に発現している遺伝子の同定と解析
Project/Area Number |
11470506
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University, Medical Research Institute |
Principal Investigator |
安河内 幸雄 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (60037398)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高嶋 幸男 国立精神神経センター, 神経研究所, 部長 (70038743)
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Keywords | ヒト胎児大脳 / Soxファミリー / 遺伝子発現 |
Research Abstract |
ヒト胎児大脳に強く発現しているcDNA FragmentsをDifferential Display法により得、これを基にしてヒト胎児大脳cDNAライブラリーから4個(A31, Hp-1, B39およびC21)をクローニングできた。そのうち2個(A31およびHp-1)のクローンはそれぞれSox 11およびBBP(β-amyloid peptide-binding protein)-like protein2であることが他の研究者から報告された。また残り2個のクローンはhypothetical proteinとして報告されている。神経細胞内発現を調べるために、上記4個とSox 11に対する対照として大脳に発現し、同じSox ファミリーのグループに属するSOx 4およびSox 22についてペプチド抗体の作製を試みた。Sox ファミリーについては抗体をえることができたが、SOx 4とSox 11の間に弱い共通抗原をもつ抗体であることが判明した。残り3種に対する抗体については現在作製中である。また、すべての遺伝子のコーディング領域をオワンクラゲ由来緑色蛍光タンパク質レポーター遺伝子pEGFPにサブクローニングした。SOx 4とSox 11について神経細胞NT2にトランスフェクションさせ、遺伝子発現の細胞内局在を確認した。現在抗体による蛋白局在を追究中である。なおSox 4とSox 11の間にはmammalian two hybrid法により調べたところインターアクションは認められなかった。
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[Publications] M.Okada, S.Yamagga, S.Yasuda, S.M.Weissman, Y.Yasukuchi.: "Differntial Display of Protein Tyrosine Kinase cDNAs from Human Fetal and Adult Brains"Bio Techniques. 32(in press). (2002)