2000 Fiscal Year Annual Research Report
7番染色体ゲノム刷り込み遺伝子群の単離と子宮内成長に関わる遺伝子の同定
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11470507
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
新川 詔夫 長崎大学, 医学部, 教授 (00111170)
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Keywords | ゲノム刷り込み / 7q32領域 / BAC / PACコンディグ / 刷り込みドメイン / MEST遺伝子 / GRB10遺伝子 / 新規遺伝子 / Silver-Russell症候群 |
Research Abstract |
7番染色体(7q32)領域上に存在すると考えられるゲノム刷り込み遺伝子を同定・単離し、Silver-Russell症候群(SRS)を代表とする子宮内発育障害(IUGR)との関連を明かにすることを目的として研究を行った。SRSの候補領域である刷り込み遺伝子PEG1/MESTを含む7q32領域のゲノム刷り込みを検索するため、最初に同領域の1.2-MbのPAC/BACクローンによるコンティグを構築し、さらに同コンティグ上で、既知のEST/遺伝子をマップし、転写・発現地図を構築した(Genomics,2000)。この結果、9個の新規遺伝子、6個の既知遺伝子、70個の新規STSを同定し、同領域に新たな刷り込み遺伝子CIT1と刷り込みドメインを確認した(Genomics,2000)。一方、雑種体細胞パネルを用いた7q32刷り込み関連遺伝子の系統的な単離の研究を開始し、新規刷り込み遺伝子と思われる6個の遺伝子/ESTを同定し、現在その詳細な刷り込みパターンを解析中である。現在までに、7番染色体上の2つの刷り込み遺伝子(GRB10とMEST)がSRS候補遺伝子として想定され、特にGRB10ではSRS患児2名にP95Sの変異が報告されているが、筆者らは正常者の2/336名において同変異が同定した。従って、GRB10のP95Sの変異は稀な多型であり、SRSの原因となっているとは考え難い。MESTに関してもSRS患児においてプロモーター領域のメチル化変異、新生変異の有無を検索したが、いずれも同定されず、SRSの原因遺伝子である可能性は低い。現在、新規に同定した7番染色体上の刷り込み遺伝子に関してSRS患児において変異の有無を検索中である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Miyoshi O,Kishino T,Niikawa N: "Silver-Russell syndrome and ring chromosome 7."Journal of Medical Genetics. 37. 380-380 (2000)
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[Publications] Hayashida S,Niikawa N,Kishino T, et al.: "Construction of a physical and transcript map flanking the imprinted MEST/PEG1 region at 7q32."Genomics. 6. 221-225 (2000)
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[Publications] Yamasaki K,Niikawa N,Kishino T, et al.: "The novel gene,g2-COP, in the 7q32 imprinted domain escapes genomic imprinting."Genomics. 68. 330-335 (2000)