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2001 Fiscal Year Annual Research Report

古代日本の動物遺体のDNA解析および免疫学的分析

Research Project

Project/Area Number 11480027
Research InstitutionIndependent Administrative Institution National Institutes for Cultural Heritage Tokyo National Research Institute for Cultural Properties

Principal Investigator

木川 りか  独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所, 保存科学部, 主任研究官 (40261119)

Keywords古代DNA / PCR / 動物遺体
Research Abstract

本研究では、古代1ヨ本の遺構から出士した動物遺体の遺伝子DNAを調べ、家畜等の伝播経路について有力なデータを得ることを目的としている。古代の動物遺体のDNA分析においては、DNAの劣化が進んでいること、入手できる試料量が少ないこと、細菌やカビ、人間などの現世の生物のコンタミネーションを避けられないなど制約がある。研究代表者らはこれまでの研究において、古代試料中に含まれる細菌やカビなどの汚染微生物の遺伝子の中から目的の生物種の遺伝子を単離するための方法の確立に取り組んできた。本年度は、目的とする生物種について地域的な分布(産地)等についての情報を得るには、どのようなDNA領域が適当かを、現世の試料を解析し、種内の判別に適切なDNA領域を設定したのち、ある古代試料からDNA増幅を試みた。しかし、その試料からDNA抽出を行う過程で、試料にもともと含まれる色素がDNAとともに共沈し、これがPCRによるDNA増幅を阻害することが判明した。検討により、この色素によるDNA増幅の阻害を緩和する条件がわかったが、現在のところ、この古代試料より有意なDNA増幅がみられていない。そこで、プライマーの設計を再検討したが、これでも良好な増幅がみられなかったので、今回の古代試料のDNAが非常に少なかったものと思われる。今後は、古代試料のDNA量を評価する系も必要と思われる。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 木川 りか: "大谷古墳出土馬甲に付着した毛皮の獣毛の形態およびDNA分析による生物種調査"和歌山市立博物館研究紀要. 14. 24-27 (1999)

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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