2001 Fiscal Year Annual Research Report
外国語学習における独習型読書支援システムの開発と利用に関する基礎的研究
Project/Area Number |
11480039
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Research Institution | International Christian University |
Principal Investigator |
鈴木 庸子 国際基督教大学, 教養学部, 講師 (00216459)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 百合 九州大学, 留学生センター, 助教授 (90274539)
カッケンブッシュ 寛子 名古屋外国語大学, 大学院, 教授 (10204439)
オコーネル ジェラード 国際基督教大学, 教養学部, 講師 (70245661)
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Keywords | 教育メディア / 教材開発 / 読解学習支援システム / 自主学習支援システム / 語学教育 / 日本語教育 / 読解教育 / 自律学習 |
Research Abstract |
1.教材開発および実験準備:前年度までの読解テスト結果を項目分析し、その結果に基づいて読解テスト2種を改訂した。ディクテーションテストのテープを作成した。 2.学習実験:立命館大学および名古屋外国語大学の授業で授業実験を行った。討論の話題提供、口頭発表能力(特に中国人学習者の発音)の向上のために『新書ライブラリー』ウインドウズ版を有効に利用することができた。名古屋外国語大学ではプロトコルの分析を続け、学習者の読解過程における問題点を明らかにした(7月末にJSAAの研究大会で発表を行った)。国際交流基金、九州大学では『新書ライブラリー』の音声提示効果に関する実験を行った。学習の動機を高めるために(1)事後テストの実施後、それぞれが読んだ本の内容について数人で討論を行う、(2)学習の途中で学習記録をつけさせる、(3)学習の記録に対して実験者からコメントを返すという3点の課題を加えて実験を行った。授業実験の結果分析は次年度に行う予定である。 3.学習履歴、学習過程の分析:2001年度の実験で得られたデータを分析した。ディクテーションテストにおいて、理解力が向上していると考えられる結果が得られた。単語の検索行動、朗読(音声提示)を聞く行動は、学習者により、また同じ学習者でも場合によって異なることが観察された(9月にJLEMで研究発表を行った)。イギリスで自主学習の環境を持つの語学教育機関において、学習に対する強制力が働いていない場合の利用率は低い、という調査結果が報告された。
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Research Products
(1 results)